ワイス博士のストレス・ヒーリング


本屋をブラブラ歩いていたら見つけました。
ストレス対策が最近の課題のzabbon、「へえ、"あの"ワイス博士の…」と手に取り、翻訳スクリプトの表現に一抹の不安を感じつつも、1,300円というさほど高くもない値段と興味で以て買ってしまいました。
で、早速聞いてみたところ、1分程度で、zabbonには役立ちそうもないことがわかりました。

ハッキリ言って、瞑想スクリプトの日本語翻訳がひどい!

英語には英語のリズムとフィーリングが、日本語には日本語のそれがあるものですが、それを全く無視した「英語の原文そのまんま直訳」の日本語だものだから、聞いてて違和感と疑問とイラツキの連続!ヒーリングどころか、ストレスになってしまいました。
英語を知っていて内容を理解できるのと、それを日本語を母国語とする人達に、その感性に合うように伝えられる能力とは別物なものなんだと、zabbonは知りました。

例えば、どんなところにストレスを感じたかというと… (>> <<マークは引用文です)

・主語(あなた)が多い
  >> いつもあなたのまわりとあなたの中にある美しい平和を感じましょう<< ←こーゆーのがたくさん!
・英語の文法が透けて見える
  >> リラックスさせましょう<<  ←もとは、makeとかhaveとかの「使役」表現だったんだろうなぁ、という感じ。

・英語の慣用句的表現が律儀に訳されすぎてるんじゃない?なんじゃい、こりゃ?って感じ。
  >> 体にため込んだストレスや緊張を吐き出し、まわりの美しいエネルギーを吸い込んでいると想像して下さい。そしてそれは本当です<<それは本当です、って言われたってあなた…

・日常的でない言葉が不用意&不要に使われている。
  >> 美しい << , >> エネルギー<< , >> いやし <(音的に「卑しい」と聞こえる時すらある) , >> ハート<< , >> リラックス << の多用。<←リラックス以外に表現はないものかなぁ。耳につくなぁ。 , >> 霊的な光 << ←今時だったら、スピリチュアルな光でいいんじゃない?


・直訳的。中学生の英訳みたい
  >> イルカはすぐれたヒーラーです。彼らはあなたの体と体のどこが癒しを必要としているか、確実に知っています。そしてイルカたちは癒しの水を更に強力に効果的にします。 <<


…書きすぎちゃったけど、こんな感じ。(すばらしい感じで、気分は上々だわ。)
単にワイズ博士の著書の紹介であれば、多少、原語の香りが残っているくらいの方がいいと思うし、zabbon的には好みなんだけど、卑しくも「ヒーリングツール」を謳った出版物であれば、これでは中途半端。
おまけにナレーションも素人臭いので「癒し」を届けたいんだったら、経費節減しないでプロの翻訳家と朗読家に任せてほしかったです。もし、将来、これがもっと完成度高く仕上げられるんだったら、zabbonは3,000円でも買います。

でも、原文の朗読や英文表現はとてもいいですね。英語は得意ではないけれど、ワイズ博士のやさしい口調と英語のリズムや抑揚を心地よく楽しめました。Beautful Enagyも英語だとかっこいいし。(けど、やっぱ、英語でヒーリングはzabbon にはキビシイ!)
ま、とりあえず英語の教材として使えそうなので、BOOK OFFに売るのはやめました。