春の訪れ

買い物途中で今年一番の蝶々に会った。小さい黄色いキュートな子。しばらく一緒に歩いてくれた。
「たのしいムーミン一家」というお話の中で、ムーミンが「その年に最初に見る蝶々が黄色だったら、にぎやかな夏になるし、白だったら穏やかな夏になるんだよ。」と言っていたのを毎年思い出す。ムーミンが会ったのは、なんと金色の蝶々だったっけ。

そのあと通りがかった公園で、春の日差しと暖かさに惹かれて、思い切ってマスクを外してみた。すごーくいい香り。命のキラキラがまざっている春の香り。
でも、10分ぐらいそうしていたら、鼻がぐすぐすしてきたので再マスク。
なんとなく、風の谷のナウシカのワンシーン、腐海で仲間を励ますために防毒マスクを外し、髪をなびかせ親指をぐいっと立ててニッコリほほえむナウシカを思い出す。
花粉と腐海のしょう気が一緒か、というと決してそうではないけど、似たところもある。
なので、その後のシーンの、マスクをかぶり直し、「少し肺に入った」っていうセリフと併せて、ナウシカごっこを楽しむ価値はあると思う。