クスノキの衣替え

落ち葉って、晩秋とか初冬ならではのもの、って思っていたところ、通勤途上の公園では、この季節になると、なぜか落ち葉が増えることに気がつきました。
最初は、去年の残りの落ち葉かと思っていたけど、頭上を仰ぎ見ると、いつも落ち葉がヒラヒラ舞っているし、散歩道には新しい落ち葉が降り積もっています。
その落ち葉の源は、いつも挨拶している常緑樹のクスノキの大木。
枝の上の方は、柔らかそうな少し茶色っぽい若葉達が、ツヤツヤと風にゆられています。
けど、その下の方には、普通の葉っぱ達がいて、そこから離れてヒラリヒラリと落ちてくる葉っぱもあります。そして、その数が意外と多いんです。

なぁるほど… クスノキが衣替えをしてるのね。この季節。

なんとなく、常緑樹って葉っぱの入れ替えがない気がしていたけど、そんなはずないよね。
学校で習わなかったの?って聞かれれば、きっとそうなんだろうけど、自分の五感を使って、びっくりしながら知るってことをしないと、本当の意味で、知ったことにはならないんだろうなぁ、って思う。

クスノキの衣替えと、犬や猫の毛の抜け替わりって、なんだか似てる。
そう思うと、クスノキって、なんだかけものみたい。そういえば、となりのトトロってクスノキの精だけど、トトロもタヌキ似だものね。

それにしても、暖かい日差しの下で新緑がキラキラ眩しい、春そのものの空間の中、落ち葉が舞い散る光景って、すごーく不思議。よその惑星に来たみたい。
植物って、ホント、いろいろ。
また、新しい発見ができますように。