トクした気分

zabbonは毎朝、1つ前の駅で降りて、勤務先まで10分くらい歩いているけど、「出たとこ勝負」が信条なので、傘を持ち歩かない。従ってこの季節、その10分間の散歩の間に雨に降られるとかなりヤバイ事態になる。
今朝も駅から出ると今にも降り出しそうな、縁が黒い、濃灰色の雲が空いっぱいに広がっている。しかし、信じている。
「zabbonが歩いている間、雨は絶対に降らない」と。
全くの根拠レス、かつ自己中で身勝手な思惑に他ならないけど、いずれにしても歩き出す。
いつもは迂回してまでクスノキ公園の散歩ルートを歩くんだけど、なぜか若いビジネスパーソン達がたくさん集まって騒いでいるので、あきらめて、さっさと先を急ぐ。
そして、曇りの日の草花はなんとなく元気がないなぁ、とか、金色の繊細なおしべとめしべを生やしている錦糸梅(←去年、母から名前を教えてもらった)がかわいい、とか、花びらが茶色でも、香りはまだまだ現役のくちなしには見習うべきところがある、などと思いながら、会社の近くまでついた頃、霧雨が。
おお、雨だ。でも霧雨なら平気。慌てなくても大丈夫。そして、無事到着。
ほうら、「やっぱ、zabbonが歩いている間は雨は降らない」じゃん。クスノキ公園で遊んでいたらまずかったかもしれないけど、集う若人のおかげでそんな流れにならなかったし。これってラッキー?トクした気分。
世の中、理不尽なことや納得がいかないこと、はらわたが煮えくりかえること、言われのないこと、悲しいこと、恨みに思うことが、狭きは職場から広きは地球規模に至るまで、いっぱいあって、時には堪忍袋の緒が切れることもあるけど、そんな出来事の中でも、思い出せばトクした気分になったできごとってあるもんだ、と思う。
それにしても、国際社会ではミサイル発射などという、ノンバーバルでの意志伝達はやめてもらいたいものである。