タイトルが思い出せない…

昼間、ふと、子どもの頃に読んだ童話(もしかしたら児童文学?)を思い出しました。
ストーリーはこんな感じ。
主人公は王女様。でも、普通と違うところは、その王女様がちっともかわいくなかったところでした。確か、「鼻が上を向いている?」「口がへの字」「目に輝きがない」という、三大困った要素を持っていたような。性格もわがままであきっぽかったと思います。
困った王様が、田舎に住む魔女?に彼女を預けます。3ヶ月とか半年とかの長い期間です。言ってみれば泊まり込み合宿。その魔女の家は、森の外れか、畑の傍らか、といった小さい質素な家です。そして、王女様は、命の次に大切にしていた真珠のついた小さなロケットペンダント以外の贅沢品を持って行くことは許されませんでした。
その魔女には3人の娘がいて、一緒に暮らします。もちろん、食べるものも着るものもお城でのものとはかけはなれた質素なものです。はじめは、王女様は泣いて暮らしていましたが、この3人の娘達の優しさに触れて、だんだんと楽しく暮らすようになります。そして、ミラクルが。
王女様が3人の娘達に何かをしてあげると、3つの欠点が1つひとつなおっていくのです。
例えば、プレゼントするために、頑張ってマフィンを焼きます。生焼けだけど、やりとげます。そして、それをみんなのところに持って行って、喜んでもらうと…目に輝きが宿ります。
それから、一番仲良しの末の娘の誕生日に何かをしたくても、自分には何もありません。一生懸命考えた結果、大切なロケットペンダントをあげることを決心します。命の次に大切にしていたものだったので、一大決心です。でも、彼女がとてもとても喜んで、キスをしてくれると、王女も嬉しくてほほえみ、への字口がなおります。ほほもバラ色になります。
そして、王女様はきれいになりました…

という話です。ミラクルと、なおった困った点の関係は、ちょっと記憶があやふやかも。
優しい気持ちを表したり、愛情を伝えるとミラクルが起こる、という、ある種、ありがちなご教訓話なのですが、子供心に、この王女様が変わっていくことが楽しくて、図書館で何度も借りて読んだ覚えがあります。イラストもフンワリ優しい感じ。
洋書だか和書だかも覚えていないし、タイトルもわかりません。文章の感じだと、日本の作家かな。小学校低学年〜中学年向けのレベル。今日も、一瞬のうちに、このストーリーが頭をよぎり、1人でじーんとしていました。何で今頃思い出したんだろう…。不思議。
それにしても、amazonで調べたけど、手がかりがなさすぎる…。一体、誰のなんという物語だったんだろう。