(振り返り旅行記)根室探訪(2) (8/11記)

zabbon2006-08-08

暑〜い!」と叫びつつ、半年前のざぼんな毎日を見てみたら、毎日、きじばととすずめが遊びにきているバードフィーダーのこんな涼しい光景がありました。信じられない思いです。四季というのは自然の神秘です。 …ともかく、これで涼をとりつつ、根室探訪その2を記します。


根室探訪のもう一つの重要テーマは「野鳥」。
そのために訪れたのが「春国岱」という場所です。
根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターのHPには、こんな風に書いてあります。
春国岱は、根室半島のつけねの辺りにある細長いでできた島(砂州)です。
春国岱には3つの奇跡が関わっているそうです。ひとつは、海流によって知床の方から運ばれてきた砂が、数千年という長い年月をかけて風蓮湖をしきるように堆積し、現在のような地形ができたこと。そしてもうひとつは、砂でできた島に草木がはえ、海岸とは思えないような幻想的な風景を作り上げたこと。そして最後は、市街地からほど近いところにありながら、ほとんど手つかずの自然が残されていることです。
また、広葉樹林、針葉樹林、草原、湿原、湖沼・川、干潟、塩湿地いう七つの自然があります。野鳥は250種類。ルリビタキ、カモメ、タンチョウ、オジロワシクマゲラなどいますし、春と秋の渡りの時期には、ハクチョウやカモ、シギ・チドリのなかまなど60種類、数万羽の渡り鳥たちが来るそうです。(← 上記HPを参考に記しました)

…とのことですが、砂丘&湿原の木道や、森林を歩くコースが7つあり、それらを全部歩いても、半日ぐらいで見終えることができるくらいのこぢんまりした場所です。海と砂丘と干潟と森林と草木と花達が、夏の強い日差しと青い空と潮風の中で楽しそうです。夏の日差しと言っても、気のせいか、北海道の日差しは黄色がかっているように感じました。
野鳥たちもたくさん。
干潟にはサギ類が、森林には小鳥たちの姿を見ることができます。でも、あまり人には慣れていないようで、なかなか近くで見ることができません。
そんな中、タンチョウに3回も会うことができました。写真のタンチョウは2回目に会った時のものです。
最初は飛んでいるのに気がつかなかったのですが、「ココココ、ココココ」という鳴き声に振り向いたら、飛んでいる姿が目に飛び込んできて、びっくりしました。舞うように羽ばたく真っ白い姿が、思っていたよりも大きく立派で、ただ飛んでいるだけで絵になる優雅な姿。
昔の人が「鶴は千年」と言ったのも、大いにうなずけます。ほぅ〜っとため息をつきながら、その姿を見送った後は、確かに、寿命が数年分、延びた気がしました。
滅多に会えない、と言えば、オジロワシ。遠くからですが、このヒトにも会いました。
湿原の中の、立ち枯れた木の枝にいました。オジロワシは、ボーッと羽繕いなどしながら、まったりしているフリをしつつ、その実、エサとなる生き物を探しているにちがいありません。(探されている生き物達よ、気をつけろ!)
それにしても、街から車で15分も走らないところに、こんなすごいところがある根室という街はすごい。
その上、春秋に来れば、白鳥に会えるというのだから驚異的です。なぜ、春秋なのか、というと、冬は寒すぎるので、もっと南に行ってしまうからだそうです。