マルセイユ1号(その3) 型出し完了

zabbon2006-09-26

鳴かぬので 無理矢理出したぞ マルセイユ
ということで、これは、型と石けんの間に包丁をムリやり差し込んで、剥離させているところ(昨日25日)の写真です。
もう少し待ってもよかったんですが、型に流し込んでから8日が経とうとしています。前田さんの本では、「保温箱から出したら、最低1日から、5日間くらいは、そのまま置いておきましょう」とありますが、8日も置いてもいいよ、とはありません。品質確保のためには、独断ではなく、標準に準拠した作り方をせねばなりません。
ということで、この写真の図です。
果たして、時期は好機だったのか。
何となく、よかったんじゃないかと思います。ただ、表面はある程度、乾いていましたが、内部はちょっとペタペタしていたので、ハンコを押したら、ぐちゃぐちゃになってしまいました。でも、1日経った今日はうまくいきました。でも、端の方が本格的に固まってきていたので、明日だったら、遅かったかもしれません。
なので、 「ハンコは、型出し当日にダメだったら、翌日に押すべし」というセオリーも身につけました。
ところで、このマルセイユ1号、実は、大変お金がかかっています。
石けん自体の原材料費は、たぶん800円くらいなんだろうと思いますが、精油(ローズ)に2000円もかかっています。原価の70%以上が精油代です。72%は、オリーブオイルだけでたくさんです。
きっかけは、友人から、「ローズの香りの石けんを作って」との依頼でした。ローズといえば、ケタ違いのローズ・オットーです。ウワサでは、4万円とか6万円とか、と聞きます。そんなのは使えないよ〜などと思っていたところに、この2000円に出会い「なんてお買いドクなんだろう!」と浅はかにも舞い上がり、衝動購入(たしかシアバターと同じ買い物だった気がする。あらためて反省)。 そして、よせばいいのに、「経験値を積む」とか何とか言って、90滴(4.5cc)も放り込んでしまいました。考えてみれば、5cc入りの精油の4.5ccと言えば、ほぼ1本分。最初は、70滴にしよう、と思っていたのですが、テンテンテンテン…と垂らしているうちに、トランス状態になったらしく、ハッと気がついた時には90滴目を数えていました。
…それにしても。です。
いくらなんでも、精油でこんなにお金をかけるのはバカげています。今は、年末年始の贈答品として作っているので、交際費扱いになるし、将来顧客を増やすための宣伝費や販売促進費である、と言い逃れができますが、こんなことしていると、いつかはおサイフの限界に行き着いてしまうはず。
家計の危機管理の観点からも、精油について、熟慮する必要がありそうです。
そうそう、カッティングした後の完成の図は、ここです。