電車の中でのできごと

今日は、昼間の電車に乗る機会がありました。
昼間の電車って、朝とか夕方と違う層の人達が乗っていて、面白いものです。
で、今日のウォッチングは、お金持ちそうなおばさまと、若いカップル。この三人が、座席に並んで座っていました。そして、揃いも揃って、お行儀が悪い!
若い2人は、人がたくさん乗ってきたにもかかわらず、彼氏が、彼女の方に半身向けて、オーバーアクションを続けています。混んでる車内では、不適切なふるまいかも。
でも、もっと、お行儀が悪いのが、お金持ちそうなおばさまの方!
毛足の長い茶色のファーが、襟と袖口のところについた毛皮のコートに身を包み、エライ高そうなオーストリッチのでっかいバックを膝の上に置き「セレブ的アタクシ」を演出されているおばさま。尻上がり眉毛メイクが、存在感をムダに際立たせています。
でも、これだけだと、普段は全く気にもとめません。でも、今回、なぜ、こんな風に毒づいた書き方をしたかというと、この方、車内が混んできて、ご自身の前に人が立っているというのに、組んだ足を直そうとはしなかったからです。とんがったつま先のオシャレなパンプスが、「なんか文句あんの? あたしの足は細いから、足を組んでも邪魔にはならないでしょ?」と、威張り自慢してるので、傍目から見てて、ムッとしたというわけです。
昼間の電車って、こうなのかなぁ…などと、ちと、ためいき気分。


ところが、ひと駅もすぎた頃、意表をつく出来事が。
若いカップルの男の子の方が、すくっと立ち上がり、自分の前に立っている女性に「よかったら、どうぞ」と席を譲ったのです。
その女性、最初は、ビックリ&遠慮していたけど、最後は喜んで席を譲ってもらいました。席に座った姿は、端から見ても、ホッとしているのがわかりました。きっとお疲れだったんだと思います。
その男の子、もしかしたら、彼女の前だったから、ちょっとかっこつけたのかもしれませんが、それにしても、カッコよすぎました。拍手喝采です。思わず、心の中で、「ブラボー!」と言っていました。握手を求めに行きたいくらいでした。殺伐とした昨今、とても感動させてもらいました。
最近の若者は…、などと怒る輩がいたら、この電車の光景を見てもらいたいものです。今日のこの話の中では、若い人の方が、清く正しく美しかったんです。
更に更に、先のお金持ちそうなおばさま、こういう出来事が、隣でおきたにも関わらず、未だ、足を戻そうとしないんです。よっぽどのドンカンなのか、「セレブなアタクシ」に陶酔しきってしまっているのか。
マナー違反って、周りが迷惑するからダメ、とよく言います。
でも、忘れちゃいけないのが、「マナー違反な姿が、『ワタシは、マナーも守れない低い品格の持ち主でござい。』って、ノンバーバルで周りに伝えている」ってことだと思います。つまり、マナー違反するのって、恥ずかしいってことなんだと思うんだけど…。
こういう考え方って、今時、古いのかなぁ。
いや、席を譲っていたのは若い男の子だったっけ。なので、やっぱ、間違ってないと思います。