ブリスベンの野鳥④ クイナの母子

zabbon2007-03-13

久々のブリスベンの野鳥シリーズ。(まだ少しネタは残ってます)
写真の子は、クイナ(女子)です。クイナもブリスベンで会うことが多かった野鳥でした。
クイナは街で見かけることはなく、緑の多い郊外で2回ほど会いました。
その中で衝撃的な出会いが、ここ、コアラを抱っこしたローンパイン・コアラサンクチュアリ
お店などがある休憩所の広場を歩いていたら、…なんと!

クイナ(女子)が、死んでるではありませんか!
羽はダラリと力なく広がり、足は硬くこわばり、ぴくりともしません。
こんな炎天下の中、一体、どんな災難が、このかわいそうなクイナを襲ったのでしょう。かわいそうに…。
しかし、死体にしては、そこはかとなくイキイキとした生気があるし、ちっともドロに汚れてないし、気のせいか意志の強さすら感じるところがある。
ふと、ちょっと離れたところを見やると…

トコトコと歩く、クイナのお子様。
どうやら、死んでるクイナとは親子関係にありそうな感じです。なのに、後ろで、倒れ死んでいる母親を振り向きもせずにスタコラサッサと遠ざかって行きます。
そうなんです。このコ、逃げてたんです。
そして、適当な位置までお子様が離れていくと、さきほどの死んでいたかと思われたお母様の方が、やにわにムクリと身を起こし、脱兎の勢いでお子様が逃げた方向に走り去っていったのです。
図らずも、我が身を囮に敵の視線を引きつけ、お子様を魔の手から逃がすといった、野生の王国劇場の一幕を拝見させて頂いたようです。
…ってことは、魔の手を伸ばす「敵」とは、当方共のことなのでしょうか?(ちょっとショック)