五月病と石けん作りとハエ君の宿泊

五月病になるのは、新入生や新入社員ばかりとは限りません。
普通の学生・社員だってなるんです。 そのメカニズムに気がつきました。
最初の始まりは年の瀬です。 師が走るというくらい忙しい年の瀬。 普通の(特にzabbonのような下層ヒエラルキーに位置すると、ことのほか忙しい思いをします。) そして、迎えるお正月は呑むのに忙しく、さらに、それをひきずったままま、年明けの会社生活に突入。 
ここがミソなんです。
新年明けてから4月までの第4四半期は、4つの四半期の中で、一番過酷な「Q」なのです。 なぜなら、Qの最後に年度末の大詰めという大菩薩峠を控えているにも関わらず、日数が少ないからです。その原因は「2月」。 毎月の日数の均等割付を切に願う人は、決して少なくないでしょう。
そうこうして、やっとの思いで迎えた迎えた4月は、ひとときのオアシス。 うららかな春の陽気が疲れた身体に心地よく、目前にゴールデンなウィークを控え、気持ちはどこまでも広く大きく、浮わつき、それ故、明るくこうなります。
「いいよ、その案件は連休明けにしよう。」
かくして5月は、先送り案件でいっぱいとなり、連休中に遊び疲れた身体で奔走するハメに陥ります。 そして、その過剰ワークの結果、五月病に罹患する、というカラクリです。
この恐ろしい習慣病、決して、新入社員特有のモノではない、むしろ、普通の社員の方が危機に直面していることに、誰も気がついていない点が、とても恐ろしいことと思われます。
しかし、気づいた以上、降りかかってくる火の粉は、己の手で払わなければなりません。故に、本日のzabbonは休養を取る決断を下すに至ったのです。 (これまでの下り、単なる言い訳に読み取れなくもありません。いえ、そうなんですけどね。 お陰様で、元気になりましたがね。)


そして、家で何をしたかというと、やっぱ、石けん作り。 これに限ります。
いっぺんに2個も作りました。贈答用2バッチです。鍋にあふれんばかりの石けんダネでした。
それを、バーミックスでかき回していたら、何やらでっかいハエが飛んできました。 夕方になって外の気温が下がったので、暖と明るさを求めてやってきたのでしょう。 
迷惑千万です。
特に、石けんを作っているというのに、その周りでブンブン羽音を立てられるのは困ります。
なので、「迷って入ってきたの?だったら、窓のところに行けば、外に出れるよ」と、話しかけました。でも、外に出て行く様子はなく、また、台所に入ってきたので、今度は、「お願いだから、石けん作っている間は台所に来ないでね。居間でテレビでも見てらっしゃい。」と言っておきました。
そしたら、本当に石けんを作っている間はこっちにこなかったのに、片づけに入ったら、また、zabbonの周りをブンブン飛び回り始めました。 どこかにいってしまったと思っていたら、台所にいなかっただけなのです。
それならば、ようし。奥の手。
家中の電気を消し、かつ、玄関灯をつけ、その上で玄関の扉を開けておけば、その光におびき寄せられて、外に出ていくにちがいない。お風呂に入っている間にそれをしておけば一石二鳥。 平和な湯上がりとなるはず。 ほくそ笑みつつ、ワナをしかけます。
ところが、なんと。
お風呂に入ったら、そこに当該ハエ君がいました。 
さすがのzabbonも絶句。 どうしようもありません。
なので、「あんまりそばにくると羽に水がかかっちゃうから、こっちにこないでね」と注意がてら呼びかけ、ため息をつきました。 別に嫌いじゃないけど、ほどよい距離はお互い保ちたいものです。
それにしても、家の中に居場所はいくらでもあるのに、なんで、まとわりつくように飛ぶのか。 トイレに入ってこないのが不思議なくらいです。
フト、思いつき、いいました。
「いいよ、今夜はうちに泊まっていきなさい。でもね、明日の朝になったら、出て行くんだよ。」
そしたら、あらま。
まとわりつくように飛ぶのをやめ、すっかり静けさを取り戻しました。
もしかしたら、宿泊の許可を得るために、zabbonの周りをしつこく飛んでいたのかも、と思い至ります。 でも、「出ていきなさい。」ってさんざん言ったのに、それは聞こえないようになっていたみたいです。 虫には、自分の都合のいい言葉しか聞き取れないようです。


で、ざぼんにこのこと(↑)を書いていたら、またやってきて、しつこいので、早く寝るようにいいました。きっと、自分のことが話題になっているのが嬉しかったに違いありません。 今は静かです。
なんでもいいけど、早く明日の朝になって欲しいものです。