白黒ぶちねこの秘密

とある公園の一角に住んでいるねこ。　白と黒のブチねこなので、男の子である可能性が高いと思われます。
また、年明けにここを訪ねた時にもいたねこなので、おそらくこの付近の住人であることが忍ばれますが、ともかく塀の上で、長くて黒くて立派なしっぽをたらして、平和にお昼寝をなさってました。
近づいてみると、わりといやがっていない風なので、手を伸ばして触ったところ、撫でさせてくれました。　当家では、このように遊んでくれるねこのことを「いいねこ」と呼び習わしていますが、このねこも「いいねこ」でした。
背中を撫でるとしっぽを振り、頭を撫でるとニャーと鳴き、のどの下をなでると上半身を起こして気持ちよさそうにあくびをするといった風に、すこぶる一緒に遊んでくれ、楽しいひとときをすごすことができました。

その後、家に帰り、ごはんを食べながら白黒ぶちねこの話になり、ひとしきり「あのねこ、かわいかったよね」とか「遊んでくれていいこだったよね」という話をした時、家族が「上あごもブチだったよね」といいます。
ええ？そうっだったけ？　そもそも上あごって口の中でしょ？　ブチがついているわけないじゃん。
なので、「うっそ〜、そんなの知らないよ。またまた〜」といいつつ、一方的に疑うのは悪いので、撮った写真を確認したところ…

おお、論より証拠。　見てびっくり。
上あごが、黒くブチになっているじゃないですか！　それも広範囲にわたって。　身体の模様と同じです。
これにはびっくり、そして、大笑い。　お腹を抱えて大笑い！　腹式呼吸で大笑い！！
こんなにゲラゲラ笑ったのは久しぶり。　一緒に遊んでくれたねこ君には申し訳ないんですが、ものすごくおかしくっておかしくって、しばらく笑いを止めることができませんでした。
家族によれば、ねこって、口の中まで外側の模様が出てくる生き物なんだそうです。　しかし、毛皮の模様と口の中の模様が一緒だなんて、想像を絶するおかしさです。　確かに、ブチの犬はお腹の皮膚もブチになっていますが、口の中はピンク色。
ねこって、おかしい。本当におかしい。
全く知らなかったねこの生態。　これを知ることができただけでも、長いこと生きてきた甲斐があるというものです。