スコンを作ってみる

zabbon2009-03-29

先日のスコン&ミルクティのおやつに、たいそう感動し、いつかスコンを自分でも作ってみたいものゾよと、強く熱く願っておりました。
物事思うばかりでは何事も進まじ、まずはやってみるべし、なものなので、この本「イギリスはおいしい林望氏)」を参考に作ってみました。スコンには、本場の作り方があるようなのですが、なぜだか日本人の淑女には上手に作り上げられないそうですが、この本には、そこを改良した日本人女性向けの失敗のない作り方を記してくれています。そんなご親切な手ほどきをして頂いているのでしたら、これはもう試さないわけにはいかないではありませんか。
作り方は、薄力粉、ベーキングパウダー(100gに対して大さじ1)、砂糖(あまり甘くしない)、塩(入ってた方がおいしい)をボールに入れて、がさごそとかき回します。ふるわなくてもいい、ってありましたが、拙宅の小麦粉には、固まりになっているところがたくさんあったので、金ザルでふるいました。 そこにバターを入れ、ギュッギュッと粉の中に揉み込むように、小麦粉と混ぜていきます。バターに触ると手にくっついていやなものですが、それを小麦粉でぬぐい去る心持ちで、指先を動かしていきます。タルトの生地を作る時と同じ要領なんだと思います。 
混ざりきるとサラサラとした状態になるので、そこにミルクを入れて、全体をざばっとまとめた後、まな板にぼんっと乗せて、のし棒でぐいっと伸ばし、本来なら、丸い型でポコポコと抜き、鉄板にずらりと並べてオーブンに放り込んで焼くとできあがりですが、zabbon宅には丸い抜き型がないので、包丁ですこんすこんと切りました。 
なので、こんな風に四角いスコンになってしまいました。それに、つや出しに玉子の黄味も割愛したので、すっぴんスコンな出来映えです。
でも、焼いている間に作ったミルクティとジャム2種を添えると、それなりにオサレに見えるではありませんか。 味だって、この前買ってきたのに引けを取らないどころか、超越してます。外側はカリカリとキツネ色に香ばしく、中側は白くふわふわでバターと小麦粉の風味がふんわりと漂い、家庭的な味わいとはまさにこれのこと。食べているとなんだかホッとして、安心した気持ちになってくるのが不思議です。
自分が作ったのにね。
そして、ジャムはもちろんのこと、Kiriのようなクセのないクリームチーズもすごく合います。これなら本来のクロテッド・クリームの代用に、十分なるのではないかと思います。 そして、zabbon特性のミルクティがこれに華を添え、完璧なるオヤツ、「クリーム・ティ」の完成です。
材料を量り始めてから食卓に乗せるに至るまで、30分程度。こんなに簡単にできてしまうなんて!
欧米では、女の子がお母さんに一番最初の教わる料理なんだそうですが、このおいしさといい、簡単さといい、うなづけます。マリラがアンにこれの作り方を教えたのも、そんな背景事情があってのことだったんだぁな、と、ポンと膝を打つ納得感と感動。まだまだ知らないことが、世の中にはたくさんあるみたいです。
おいしくて楽しい世界を教えてくれた林望氏とモンゴメリ氏と村岡花子氏に感謝。また作ろうっと。
イギリスはおいしい (文春文庫)