ご当地グルメ「帯広の豚丼」

zabbon2006-06-10

昨日、めでたく関東地方も梅雨入り宣言。
ここまでは予定通りでした。しかし、梅雨の関東地方から北海道に逃れ、からっと爽やかな初夏の北海道を堪能しよう、という目論見は外れてしまいました。
昨日と今日の帯広の昼間の気温は9℃〜10℃。東京で言うと3月の気温です。空港に温度計があるのですが、目の前で11℃から10℃に下がったのには脱力感すら覚えました。追い打ちをかけるかのように、間断なく雨が降り続きます。寒くてシトシト北海道です。日頃の行いの悪さを反省しつつ、しかし、天候に打ちのめされ続けるわけには行きません。
何しろ、帯広には日本のみならず、世界に誇るべく「ご当地グルメ豚丼』」があるのです。
それに、十勝ビールなどなど、おいしいものもたくさんあります。
何はともあれ、帯広にinしてからすぐに「豚丼」とお目にかかるべくお店に行きます。帯広には豚丼のお店はたくさんあり、どれもこれもみんなおいしそうなのですが、初心者はポピュラーなところにいくべし、ということで、昨日は、に、今日は、帯広駅の駅ビルにあるはげ天に、そして、今日は、長崎屋の1Fにあるはなとかちに行ってきました。(写真は「はなとかち」のロース肉とバラ肉が半分ずつ入ったハーフ豚丼です。)
ごはんの上に乗っかっているのは、全部、豚肉です。天丼やカツ丼のようにいくばくかの野菜もないところに潔さを感じます。食べてみると、あれ?どこかで出会ったことがあるような味。うーん…。そうだ!あれだ!ウナ丼です。
たれの味がウナ丼のものとかなり似ているんです。で、よくよくお店のポスターなどを見てみると、実はそうだ、と書いてありました。つまり、蝦夷地に来た人達が「ウナ丼、食いてぇ」などという切なる思いから生み出したのが豚丼です。…ということは、北海道にはウナギは捕れないのかな?
2店しか巡っていないけど、お店の個性は香辛料のようです。「はげ天」は黒コショウ等々香辛料が効いてて、エスニカンで斬新でしたし、「はなとかち」は、山椒がオーソドックスな正統派ウナ丼の血筋を引いているイメージ。どっちもおいしいです。
そうそう、豚丼って、牛丼の吉野家が牛の代用品で出しているのとは全然違うんです。全く別物なんです。みんな誤解しています。誤解を解きたいです。
ひっそりと、しかし確固たる存在感を以て、君臨しているご当地グルメです。