歯医者と虫歯と虫歯治療

先週、新たなる虫歯が発見されたことは、すでに記しました。
その第1回目の治療が本日、行われました。
行く前に、景気づけに、スタバのバナナチョコ・フラペチーノをあおったにも関わらず、 歯医者に到着し、治療用の椅子に着台するや否や、「麻酔注射しますよ宣言」を受け、気合い消沈。
そして、その後は、なすがまま、されるがままの桃太郎。
永遠に続くと思われた20分が終わり、やっと解放されますが、帰り際に、「今、麻酔がまだ効いている状態ですが、そのまま食事を取ると、力加減がわからないので患部を欠いたり、舌や唇を噛んで危ないので、あと2時間、食事を取らないでくださいね」と言われます。
これほどひどい目にあったというのに、いや、だからこそ、かもしれませんが、すっかりお腹は夕ご飯モードになっていたzabbon、悲しい気持ちになってしまいました。

でも、お医者さんに言われたことは、きちんと守ります。
待ちに待った2時間が経ち、やっと夕ご飯にありつけることになりました。でも、甘かった。
まだ、麻酔が残っていたんです。
お味噌汁を飲んでも、片方の下唇の感覚がないので、ものすごく注意が必要です。やっと要領をつかめてきたと思ったら、またもや、加減がわからず、お味噌汁の具を気管支側に吸い込み、むせて咳き込んだ後、なんと鼻の方から出てくる、という悲惨&お笑いな事態発生。
思わず「これじゃ、ほっしゃんだよ。」と言ったら、家族も一緒に大笑い。でも、その後、スプーンを持ってきてくれました。体を張った芸の神髄を垣間見たような気がします。
それから、今日のメインディッシュは、大好きなサバの文化干しだったのですが、これもまた、苦労が伴います。何やら上手に食べられないのです。なので、「ほぐした身にごはんを混ぜたところを、スプーンで掬う作戦」に切り替えます。情けない感じがするけど、食べやすいし、それ故美味しいし、いっぺんに2種類のアイテムを片付けられるので、一石三鳥。
まるで、ご老人のお食事です。
すごく大変でしたけど、でも、体が思うように動かせない人の辛さを、ちょびっとですが、わかったような気がします。それから、小さい子どもがポロポロこぼしながら食べるわけもわかりました。なので、そういう方への思いやりを持たねば、などと殊勝な思いも。
人は時々、他の人の辛さや苦しみを顧みることができなくなりますが、今日みたいな緊急事態とか、病気とかケガの時って、そういうことを思い出すための大切な機会なんだな、とも思い当たりました。
まるで、優等生の読書感想文のような、今日のできごとの感想ですけど、でも、本当にそう思うのだから、こうして書くほか、ありません。
なので、虫歯を恨みつつ&感謝しつつ、今日をしめくくります。

 …それにしても、暑くない夏だなぁ。