再現!ご当地グルメ「帯広の豚丼」

zabbon2006-08-03

かれこれ2ヶ月前、帯広に行きました。
うっとおしい梅雨の東京を脱出、さわやかな北海道を満喫する目論見も破れ、雨天+12℃の悪天候の中での旅行でした。いかにも「ざぼんな毎日」にありがちな展開です。
そこで出会った「豚丼」。「ぶたどん」とよみます。吉野屋のトン丼とは一線を画します。
帯広には、豚丼のお店が相当数あります。そのウチの1つ、「帯広はげ天」では、豚丼のタレを売っていましたので、当然のごとく購入。なぜなら、これさえあれば、家でもこの味を再現できるからです。
そして、もう、数度目になりますが、今日の夕ごはんにも、豚丼にご登場頂きました。
作り方は簡単。豚の生姜焼きを作る要領で、最後に回しかけるタレをこれにすればいいんです。タレをフライパンに入れると、ジュワ〜と美味しそうな音と共に、香ばしい香りが立ち上ります。フライパンをゆすると、タレの端っこがフツフツと煮立ってきます。この煮立ちによる焦げこそが、この料理の要と言っても過言ではありません。
この芳ばしくなったタレとお肉を、どんぶりによそったごはんの上に乗せます。
そして、最後の仕上げにグリーンピースを散らします。グリーンピースは、生のものを使いたかったのですが、スーパーには売っていませんでした。季節が違うからでしょう。なので、缶詰です。
そして、一口。パクリ。
うーん、帯広のあの冷たい雨がよみがえります。あの時も、外の寒さを吹き飛ばすかのような熱々のごはんと豚ロース肉とが骨太なハーモニーを奏でていましたが、今、この時、この手のひらの丼の中でも、同じもの達が同じ歌を歌っています。
いっときも忘れたことはなかったつもりだったのですが、やはり、自らの手で触り、この舌で確認する味は、記憶を上回ります。周りの景色は違っても、同じ所に連れて行ってくれます。
ごはんひとつで、こんなに幸せになれるとは!(ややチープなのが気になるが)
そうそう、最近の家の中でのブームは、なんと「禁酒」。どういう風の吹き回しかというと、なんのことはない、3週間ほど前にお客さまがいらした時に呑みすぎて、「もう〜酒はヤメだ!」という叫びをあげましたが、それを強固な意志で実現させているだけなのです。つまり、それだけ、家族共々ひどい目にあったということなのです。
なので、今日のごはんのお供は、紅茶です。これもまたオツなり。