夏、そして8月という月

毎年、8月という月は特別な月だなぁ、と思います。
太平洋戦争の結末が見えた月であり、日航機墜落事故がおきた月。
これらの、多くの犠牲者を伴う歴史的な出来事にまつわるズシーンと重たい日が、文字通り、数珠繋ぎに続くのが8月という月。
もっと昔、今よりも多少は感受性が鋭かった頃は、毎年、辛い気持ちでこの月を過ごしていたような記憶もあります。原爆忌の式典映像などには心がいつもざわつきました。おそらく、今時珍しい若者だったかも。
その頃はなぜか、戦争の悲惨さとか酷さを、ズッシリと心に、それこそ苦痛を伴うほどに、鮮明にイメージすることができたのが不思議です。ひょっとしたら、前世において、戦争の巻き添えを食って死んだ、などということもあるかもしれませんが、おそらく、子どもの頃にそういう本を読みすぎたせいでしょう。
例えば、松谷みよ子さんの「ふたりのイーダ」なんて、こわくて悲しくてたまらないのに、何度も読み返し読んでは涙するだけではなく、夜寝る前に思い出し、夢にまで見て…ということもありました。いくら文部(科学)省推薦図書といっても、そんなになるまで読み込む必要はなかったんじゃないかと思います。そういう本が他にもいくつかあった気がします。何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし、です。
いずれにしても、今、住んでいる国が戦場であったり、どこか他の国と戦争をしていない、というこの状況は、何事にも代え難い貴重なことなんだな、と思います。
それから、あの悲惨な日航機事故について、国民みんなが忘れないようにしていることも、(関係者にとっては本当は、とても辛いことなんだろうと思いますが、)あるべき姿なんだと思います。
けど、やっぱ、8月は重い。
開放的な夏の季節が、重くて暗いイメージの史実や事故との対比をより際だたせるのかもしれません。真夏の白い光線の中でこそ、黒い影が色濃く映るように。

 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+(←垣根のつもり)
少し重たくなってしまいました。
気分一新。
来週(月曜日が週の始まりなので)から、待ちに待った夏休みです。普通の人よりも一週間くらい早めの休みですが、もらえるものは早くもらおう、という主義なので。(なので、お寿司も2番目に好きなものから食べます。1番目を食べないところがいかにも小心者です)
休み中は、少々涼しいところにも行くなど、楽しいこともたくさん待っています。
今年の夏休みは今年だけのもの。楽しまなくちゃ!