グレープシードオイル(追記)

この前の9月2日の日記で、グレープシードオイルについての失敗体験を、恥を忍んで、全地球規模で公開しましたが、1つ書き損ねていたことがありました。
それは、石けんに異変が起きたのと同じ時期の、残っていた油の方の状況です。
使い物にならなくなってしまった、かわいそうな石けん達にさよならした後、ふと、まだ、油缶の中には300ccくらいのグレープシードオイルが残っていることを思い出しました。
結論めいたことを先に述べますが、この時の認識の過ちは「劣化したのは石けんだけに違いない」という思いこみでした。
その前提で考えていたので、残った潤沢な油を有効活用するなら…ということで、揚げ物を作ることを思いつきました。
「何を作ろう、なんといってもグレープシードオイルの珍しい揚げ物だよん」と夢は広がるディスクシステムです。
唐揚げ、芋コロッケ、カニクリームコロッケをもう一度やってもいいですし、エビフライや天ぷらなどなど…数え上げる夢には、枚挙のいとまがありません。。
そして、ふと、気がつきます。
「ふと」という感覚。まるで頭の中からふんわりとあるいは、ふいに浮かび上がってくるようです。直感という言い方もします。これら「ふと」や直感は、あらゆる小さな生き物についている守り神がもたらすもの、とも言われます。…なにやらまどろっこしいようですが、要するに
「グレープシードオイルがどうなっているか、念のため、確認してみよう」ということを思いついたのです。
早速立ち上がり、油が入っている缶のフタを開けます。
ああ、やっぱり…。
守り神様が送ってくれたメッセージは正しかったのです。残りの油達も、例の哀れな石けん達とおんなじ臭いがします。そう、文字通り、瓜二つの臭いです。食するなんて、ありえない絶望の臭いです。
「油よ、おまえもか…」
華やかな揚げ物の夢も潰えてしまいました。
そして、この時が、このグレープシードオイルさんとのお別れと時となりました。考えてみれば、劣化した石けんの原料が、それと同じ速度で劣化するのは、別におかしな話ではありません。当然の帰結とも言えるでしょう。
それにしても、美しい緑色をした石けんも油も、両方を失ってしまった悲しいソーパー初心者の物語でした。

(ちなみにお別れの仕方は、「吸い取るテンプル」をビニール袋に数枚入れて、そこに油を流し込む」という方法です。こうすれば、焼却炉の燃焼にも貢献できるのではないかと。このくらい世の中に役立てたことを、油さんもよろこんでいたのではないかと思います)