メロン、ではなくブドウ三種盛りの話

zabbon2006-09-29

今日は金曜日なので、会社を、逃げ足早く立ち去った後、デパ地下へと走りました。行き先は、みんなが駆けつけるケーキやお総菜の売り場ではなく、生鮮食品売り場です。
今の時間は、食べ頃放物曲線の頂点を、若干下回った、野菜や果物達がワゴンに並び始める頃合いです。今日は何があるかな、と期待に胸を躍らせつつ、いそいそと足の回転を速めます。
どこのデパートもそうなのかは知りませんが、通勤途中にある、zabbonの行きつけのデパートの生鮮食品ワゴンセールには、お買い得アイテムがいっぱいです。以前、1個800円もする桃が、300円になっているのを見つけた時には、ダイヤモンドの鉱脈を掘り当てた気分になったものでした。
スーパーでの300円、というのとはワケが違います。もともとは800円。おっきくて甘いだけでなく、皮をむくのに、ナイフを使わずに、指で皮をつまんでスーッと引くだけでOKというのには、心地よい感動を覚えたものでした。
それにしても、300円とか800円とかいう話。庶民がこんなんで喜んでいる傍らで、どこかの県知事は、悪いことをして辞職するというのに、1億数千万の退職金を受け取ったんだとか(怒)。
これだけお金があれば、これからの一生、800円の高級桃を、毎日食べても余裕です。そればかりか、仮に、いつぞや見かけてびっくりした、@20,000円のマンゴーをつけ加えても、ビクともしません。桃やマンゴー以外の、ニュースで報じられている、もっといやぁなことを見聞きすると、いかに世の中、歪んでいるか、ってことがよっくわかります。
最初は、この高額のお金にピンときませんでしたが、桃やマンゴーに換算したら、具体的な怒りがこみ上げてきました。これって、絶対におかしい。本当に人の道に戻る気があるのなら、退職金を返金すべきです。

…感情の爆発と共に、話が少し脱線しましたが、今日の本当の目的は、ワゴンではなく、実は、メロンです。
それもマスクメロン
身近に、メロンを食べたい、というケガ人がいて、明日、顔を見がてら、おみやげに持って行くのです。
当初、丸ごと1個、持って行こうと思ったのですが、想定外だったのは「食べやすいように切ってきてね」というオーダーが入ったことでした。「そっかー。病室で、メロンを切ったり、種を取ったりするのは大変だから、そうした方がいいんだなぁ」と会得すると同時に、病院生活の面倒くささにも悩まされているケガ人が、少しかわいそうになりました。
そして、えてして、かわいそうなことは続くものです。
お目当てのマスクメロン。静岡産の高級メロンが売り場にあったものの、明日食べられるようには熟していなかったのです。においをかいでも、ウンともスンとも香りません。そんなメロンを持って行っても、悲しくなるだけだろうし、熟すまで飾って眺めても、さほど楽しいものじゃないし…。
少し考えて、結局、メロンは快気祝いに回すことにして、お望みのメロンは、ケーキにのっかっているので替えさせてもらうことに、勝手に決めました。
そして、果物代表選手として、このブドウ三種を購入。ピオーネと甲斐路とビアンカの豪華トリオです。
「やっぱ、秋だもの。温室のメロンよりも、旬の果物の方が体にいいよ」というセールストークも用意してあるし、「早くケガを治して、メロンを食べようね」という決めぜりふで、気合いも入れてあげる予定です。