マルセイユ4号

アントシアニン系色素、強アルカリの前にあっけなく黄色に染まる。
…実験結果は、このような結末となりました。(またしても、贈答用のマルセイユ石けんを実験に使ってしまいました。)
今回の試みに当たって参考にしたのは、コメントで頂いた赤キャベツのアドバイス(←ありがとさんです。)と、このHPです。中坊達が楽しげに実験を行っていますが、その写真付きレポートです。
これを見て、「もし、石けん生地が、PH12くらいであれば、紫キャベツ液の色は緑色にとどまり、結果、緑色に着色できる」と仮説を立てました。
そして実際に、この赤キャベツ液を、型入れ直前の石けん生地に入れた瞬間の色は、写真の通りです。緑色。
その瞬間、「おぉ〜、PH12だったんだ〜!狙いは当たったんだぁ〜!」と小躍りしましたが、その数秒後、瞬く間に、緑は、濃い黄色になり、台所は、失望の淵となってしまいました。瞬殺とは、まさにこのことです。
写真は、緑色をしていた数秒間を捉えた貴重な画像です。

それにしても、石けん生地って、なんて強アルカリ性なんだろう! PH14以上もあるんだもんなぁ。どうりで石けん生地が手にくっつくと痒くなる(=火傷する)わけです。
それが、鹸化というプロセスを経て、ちょいアルカリに収まるという、このカラクリを、今回、まさに実感。知っているだけなのと、自分で掴むこととは、全然、別物です。

肝心の色の方は、というと、結果として、赤パームを使った時とちょっと違った感じの、これはこれで期待できる黄色い石けん生地になりました。でも、できあがるまでは予断を許しません。熟成中にすら、色は変わるのですから、今後のメタモルフォシスが楽しみです。


で、余談ですが、実験の前に、東京駅八重洲口にあった、科学オタク向けのショップに、PH試験紙を買い求めに行ったのですが、なんと、カバン屋さんになってしまっていたんです(涙)。 
カバン屋さんというところが、いかにも「ざぼん」臭いオチです。ガックシ!でした。