マルセイユ4号 御開帳

zabbon2006-10-23

「御開帳」という言葉、辞書で調べてみたら、
「ふだんは閉じてある厨子(ずし)の扉を、特定日に限って開き、中の秘仏を一般の人に拝ませること。」なんだそうです。
なので、たかが、紫キャベツの石けんの型出し&カッティングを表現する言葉としては、いささかバチ当たりです。
そもそも牛乳パックを厨子に例えるなんて、失礼千万ですし、細かいことを言えば、型出しした石けんを、再びしまいこむわけではないので、言葉としても不正確。
でも、この「御開帳」という言葉。「間違いだらけ&Very失礼」であるとわかっていても、どうしても使いたくなるような、このたびのマルセイユ5号(紫キャベツ石けん)型出し&カッティングの光景でした。
いやいや、どうよどうよ、この神秘。
ピンクと緑のツートンカラー。とてもキュートでかわいくて不思議ではございませんでしょうか。
ホント、この石けんには、作ったその日から、ことあるごとに驚かされます。ひじょーに面白いです。
でも、ふと、思い当たります。
この緑は、アルカリ反応をしている最中の、紫キャベツ液の1つの姿にすぎないのではないか、と。
たしか、PH12くらいだと、この神秘の液体は緑色に変色するはず。
と、すると、強アルカリではないものの、まだまだ油断のならないアルカリ度合い、というわけです。そういえば、前田さんの本に、「型出し直後の石けんは手を荒らしますので、ゴム手袋をつけて作業しましょう」って書いてあったけど、それって、この中アルカリ状態だからこその、アドバイスなんじゃないかと思います。
だから、きっと、何日か後、鹸化が進んで中性になったら、今、緑色のところもピンク色になるんじゃないかと予測。果たしてどうか。どちらかといえば、このままツートンカラーでできあがってもらいたいもんですが。だって、かわいいんだもん。
いずれにしても、楽しみ。
それにしても、この石けん、型出しがスムースでした。牛乳パックと石けんの間に刃を当てると、とてもスムースに剥がれました。そして、いつもは翌日まで待つ必要があるハンコ押しも、きれいに押すことができました。前に作った、キャスティール2号みたい。
8日以上、置いたのがよかったのかなぁ。
ってことは、このくらい鹸化が進まないと、きれいに型出しできないよ、ってことなんだろうと思います。いろいろ教えてくれる、すぐれものの石けんです。