胡蝶蘭の面倒を見る

zabbon2006-11-25

3ヶ月前、咲き終わった胡蝶蘭を頂きました。
春から夏にかけて咲いたうちの子と同じように、咲かせられたらいいな、と思って、我が家の一員にしました。
でも、ここ最近、元気がありません。
新しい葉が出てこないばかりか、日に日に色つやがおち、シワも増え、葉脈が割れ初め、もしかして枯れる兆候…?
どうやら、狭い鉢に株が3つ植わっているのがよくないらしいことがわかり、植え替えをすることにしました。
本当は、胡蝶蘭の秋の植え替えは厳禁なんだそうです。
でも、このまま放っておいても、たどる末路は同じことかもしれないので、ならば、やるだけのことはやってみよう、と覚悟を決めての植え替えです。
今日の午後は、青空が広がる、少しばかり暖かい陽気。庭(ベランダ)仕事をするのには、ちょうどいい案配です。
新聞紙を広げ、蘭の鉢を分解し始めます。
蘭は、花の豪華さとはウラハラに、その鉢植えのされ方は、結構いい加減、というか、シンプルで、それぞれの株が入ったビニールポットがポンポンと置かれ、その隙間を埋めるように、赤玉くらいの大きさの木っ端が盛られている、といった構造です。なので、鉢から取り出す光景は、まさに「分解する」という表現がぴったしです。
蘭は、他の植物と違って、より多くの空気を求める代わりに、あまり土を必要としないので、こういう扱われ方をされた方がいいんだそうです。
そういえば、蘭の根っこは、調子がよければ、にょきにょきと空気中を泳ぐように伸びていきますし、ものの本には、「蘭は風に当たるのが好きだから、素焼きの鉢に入れて、暖かい日は物干し竿につるすなど、できるだけ風に当てるように」とあります。 生き物って、いろいろなタイプがあるものです。
土にこだわらない&いい加減、なところは、鉢植えの中に仕込まれた発泡スチロールにも現れています。最初はびっくりしましたが、株を安定させ、かつ保温のためにもいいようです。なので、今日の植え替えも、これを再利用しました。
植え替えは、ビニールポットから、株をはずして、枯れ果てた根っこを切り、他の鉢に、木っ端と発泡スチロールと、家にあった水苔で植えつけます。元の大きい鉢には2つ、家にあった小さい鉢に1つ、という風に分けました。
鉢自体が簡単な作りだっただけに、作業は、無事に終わりましたが、厳禁とされる秋の鉢植えです。
ここから先、無事に育ってくれるかなぁ。
とにかく、明日からは、もう少し日の光が当たるところに置いてあげるのと、朝晩「よしよし、いい子だね」と挨拶してあげることにしました。やはり、日光と人情は、植物の健康にとっても、大切にちがいありません。
そういえば、植え替えをしている時、ちょっと用事があって部屋の中に入っていた間に、きじばとがやってきました。
もし、きじばとがベランダの柵に着地した瞬間に、目があっていたら、遠慮して、どこかに飛んでいってしまったかもしれなかったので、部屋に入っていたのはラッキーでした。
おかげさまで、今日も、粟玉をついばむ、丸くてのどかなきじばとの姿を見ることができました。