マルセイユ9号(量産型マルセイユ)

zabbon2006-12-02

先日、このままじゃクリスマス&年末の贈答用に間に合わない困った事態だ、と大あわてしましたが、その解決策が、今回のマルセイユ9号、すなわち量産型マルセイユです。
量産型といっても、ある特定の人しか使えない、とか、量産型ではないものを作った際の余ったパーツを使って作った、などというウラ事情はなく、単に、いつもの倍の材料を使って、2本分いっぺんに作ったもの、ということです。
倍量の材料を使っての制作は、以前の「結果オーライ・マルセイユ」で経験済みなので、恐れることは何もありません。
そうはいいながら、総量1650gの鍋からあふれ出んばかりのボリュームさには、圧倒されました。

そして、せっかく2バッチ作るので、トレースが出る状態になった石けん生地を2つに分けて、2種類作ることにしました。1つはココアでマーブルに、もう一つは、ローズヒップの粒を混ぜました。

 ↓これは、保温箱に入れたところです。上がマーブル?、下がローズヒップ

最初にココアでマーブル、というのを作りました。
ところが、型に仕込んだ後、エッセンシャルオイルを入れ損ねたことに気がつきました。そこで、しばし考えます。
このまま、うまくいっているマーブルを生かすべきか、香りを入れ直すか…。
考えた揚げ句、マーブル模様を犠牲にして、香りを入れ直すことにしました。きっと、紫キャベツのトラウマの影響が大きいんだと思います。でも、その結果、当然のことながら、本来なら、黄色の生地に茶色のマーブルが美しい石けんになるはずが、単なる茶色い石けんになってしまいました。
しかし、ここで、オレンジとバニラの香りを入れたことは、決して間違いではなかったと思います。
そして、2つめのローズヒップを入れた方ですが、これは、香りを入れ忘れることはなく、ラベンダーとユーカリラジアータを、ちゃんと入れました。
でも、これも色の問題があります。
石けん生地のオプションにローズヒップを入れると、全体が茶色に染色されることは、以前のトライアル(紅茶実験)でわかっています。なので、1個目が、茶色い石けんになってしまった時点で、ローズヒップを入れるのをやめるべきでした。
でも、人の感情は、そうそう思い通りに行かないものです。
その時のzabbonの気持ちは、「どうしても、ローズヒップを入れた石けんを作りたい!」モードだったのです。
そしてやはり、茶色い石けんができてしまいました。
一部に仕込んだピンクのハートが、かえって、そこはかとなく悲しい感じを醸しているのは、気のせいでしょうか。(家族には、至って不評なハートでした)

結果、本来なら、たくさんの黄色いかわいい石けんができるはずのところ、茶色い石けんが大量にできあがってしまいました。(これはこれで、石けんらしくて好きですが…)

 ↓左側がローズヒップの石けん。右側がマーブルになるはずだった石けん


この石けん達、成功か失敗か、というと、「×」の自己採点です。(写真がきれいにとれているのが不幸中の幸い)
腕の悪さとかもあるけど、「贈答用の石けんを作らなくちゃいけないのに、実験をしたくてたまらない」、というzabbon自身の気持ちのちぐはぐさの方が、原因としては、大きいんだと思います。
贈答用を作る、という目標は、自分で決めたものですし、それをしないと、実際、困るのですが、今の状態って、まるで、違う方向に行きたがっている二頭の馬に引かれた馬車のようなもの。
9月の時点で立てた目標が、今や、古いものになってしまっているんだと思います。
幸い、必要な数はこれで揃ったことでもあるので、唐突ですが、「贈答品生産フェーズは終了!」ということにしました。
他にも、作った石けん達のラッピングや、例の紫キャベツ石けんのその後もあることなので(+年賀状作り等々暮れのイベント)、石けん作り自体は、しばらくお休みして、充電することにします。
ま、学校で言えば、二学期が終わったようなもの、です。