ソープカッター

zabbon2006-12-04

この前作ったカセットテープケースを使ったソープカッターのお話。
あの日のざぼんでは、話が発散してしまうので記さなかった、ちょっと、カミングアウト的ニュアンスのこもった打ち明け話です。

石けんをカットする時に、何が一番、ネックになっていたかというと、包丁をまっすぐにおろせないこと。
いびつな直線は、いかにも手作り風のができて、それはそれで悪くないのですが、やはり、シャープなエッジが美しい石けんも作れるようになりたいものだと、常々考えていました。
そこで、包丁のガイドになるような厚紙を当てるとか、木材をまっすぐ切るためのマイターボックスというものを探してみたけど見つからず、直角にはかれるプラスティックの立体的な定規で試してみたり、といろいろ苦労してみたけど、どれもこれも今ひとつ。
そんな時、見つけたのが、こういうすばらしいもの 。(GIEさん、はじめまして。勝手ながらTBさせて頂きました)
なんて、すごいアイディア!
包丁をまっすぐ降ろす=直角と直線が必要。
ソープカッターを自作するには、そういう性質を持った「何か」を組み合わせればOKだ、という点に気がつき、更に、その「何か」を見つけ(しかも廃物利用)、これを作り上げた英知と着眼点に、まさに感動しました。
これを見つけるまで、木製のソープカッターを買おうと思っていましたが、即、やめました。
この前書いたように、時間がないのもあったんですが、そういうのは、まだ分不相応なツールな気もしてたし、それより何より、この着想に心底、惚れたからです。こういうのこそ、作ってみたかったんです。
そして、身の回りを見渡してみれば、今時、カセットテープのケースがたくさんあったのも、数奇な巡り合わせです。これを天の配剤と呼ばずして、なんと呼ぼうぞ。
たぶん、ちゃんとしたソープカッターの方がいいに決まっていますが、実際に使ってみて、これもなかなか、すごいです。zabbon的には、とにかく、ものすごい技術革新でした。(…でも、アロンアルファで止めた際に、ちょっと曲がってしまったので、若干、斜め気味な点が少しばかり気になりますが、次に作る時に、もっと上手に作ればいいだけです。)

そして、カセットテープのケースの何がいいかというと、透明な点です。
ちょっとわかりにくいですが (石けんが茶色くてきれいじゃない上、色補正をかけたから、青っぽくて不気味ですし。)
↓こういうことができるからです。

作業する時は、テーブルにはカレンダーの裏紙を敷きますが、まず、その紙に、直接、石けんを切る幅の分だけ線を引いて、目印にします。そして、透明なケースの上から、その目印をのぞき込みながら、カットする石けんをセット(切り取られる側の下に、ケースを1つ敷くのがポイントです)してから、包丁で切れば、均等な大きさにカットできるのです。
もちろん、目盛りのついたカッターシートを使えば、もっと精密に1個の幅を決めることができます。
GIEさんのアイディアでは、もっと賢く幅を決めることができます。これもとてもすばらしい知恵なので、次期カッターを作る際に参考にしようと思ってます。
でも、洗った時に水がたまるのは、しかたないです。そういう部品を使っているんですから。
この前は、洗わずにすませようとクッキングシートを敷いたのですが、やはり、ベタベタと、カッター台に石けんがくっついてしまったので、洗わざるを得ませんでした。
それにしても、このカッター台、イケます。
これで、石けん作りがますます楽しくなりそうです。