ざぼん5号 二層カラー石けん

zabbon2007-03-03

ざぼん4号と5号は、1日かけて作った双子石けんです。
どういう風に作ったかというと、
①午前中に、通常の1.5倍の石けんダネを作り、1個(ざぼん4号)と0.5個(ざぼん5号)の半分を作る
②午後に、0.5個分の石けんを作り、午前中に作ったのに重ねる

というかんじです。
①が午前中に作ったざぼん4号(ひのき石けん)で、②がざぼん5号です。
以前から、色が二層になった石けんを作りたいなぁとあこがれていましたが、これのハシりが、昨年に作ったマルセイユ8号です。これを作る時、底に敷いてある茶色い石けんダネは、本当は、まっすぐになるはずでした。でも、茶色いのが固まる前に、次のタネを注いだので底ががえぐれてしまっています。やはり、きちんと最初のが固まってから、次のを入れる必要があるんだなぁ、ということに、気がついたのです。
そして、その時の反省を、忠実に反映させたのが、このざぼん5号。


まず、最初の工程です。
ざぼん4号のひのき石けんを作った後、いよいよ、保温しつつ待機していた石けんダネの出番です
今回の狙いは、緑とピンクのツートンカラー。
緑は緑茶の顆粒で、ピンクはローズヒップティーで、それぞれ着色することにしました。
緑茶の顆粒とは、スーパーのワゴンに「値引き後価格250円」とあったインスタント緑茶のことです。40gで50杯作れる、という例のアレです(これ、おいしい)。これならきっと、きれいな緑色になるに違いありません。でも、前に、お茶の苛性ソーダで作った石けんが茶色になってしまったこともあるので、一抹の不安もありますが、やってみないことには、何もわかりません。「恐れずに挑む」。これこそ、zabbonの信条です。(母よ、ゴメン。度重なる教えにもかかわらず、この辺り、相変わらずなのだよ)
そして、香りもきちんとすることが、このたびのテーマなので、ペパーミントをたっぷり10ml入れました。緑色とイメージが合うかな、と思ったからです。
仕込んだ場面がこれ。

最初は、2時間もすれば、次の生地を重ねることができるのではないかと思っていましたが、なかなか固まってきません。結局、約6時間も待ってから次の工程の②に至ります。

ここでは、次に重ねる0.5個分の石けん生地を作ります。
前に作った、ローズヒップティの苛性ソーダ水で作った石けん生地です。ざぼん8号では、これががうまいぐあいにピンク色になったので本格採用に至ったわけですが、今回はいかに。
そして、香りはラベンダーです。これまた、ピンクと相性がいい色かな、と思ったからです。 
なので、できあがると、ざぼん4号は、ペパーミントとラベンダーの2つの香りが混ざり合った香りに仕上がるわけです。こうすると、たとえ色がきれいに出なくても、気分よく使える石けんに仕上がるという狙いもあります。
そして、②の工程のハイライトシーンがこれです。
下の緑色だった石けん生地が、青灰色になっているのが、ことのほかワクワクさせます。科学の世界です。

これで、ざぼん5号の仕込みが完了です。
やれやれ。
1日長かったです。
二層カラーの石けんって、こうして作られるんだと思います。 ものすごく、めんどくさいです。zabbon的ではありません。やはり、一回で仕込みができる石けんの方がいいかなぁ。

そして、数日後に型出ししたのが冒頭の写真の石けんですが、やはり、予想は的中。
お茶で石けんを作ると茶色くなっちゃうんですね。
石けん生地にお茶を混ぜた時点では「しめしめ、うまくいきそうだ」などと思っていたのですが、型入れ後8日後に、カッティングした翌日には、写真右の石けんのような色合いに。
変色を少しでも防げないかと、それから約3週間、固まりのまま、放っておいた後、本日の午前中、カッティングしましたが、それが、写真の左の方の、少し色が出ている方です。 一応、中の方の色鮮やかなところは残っていますが、それを囲むように幅広く茶色くなっています。この色がどのくらい残ってくれるかな、と思っていましたが、先ほど、もう一度、見に行ったら、やっぱり茶色くなってしまってました。
あーあ、やっぱ、ダメみたい。
お茶は、石けんにすると、茶色くなってしまうよう。酸素に触れるのがいけないんだと思います。
専用素材を使わないで緑とか青の石けんを作るのは、やはりムリなんでしょうか…。
でも、この石けん、香りはピカイチです。
もともと、ミントとラベンダーのコンビネーションはすばらしいですが、これも例に漏れません。ものすごくいい香り! 癒され励まされる、やさしさと爽やかさを兼ね備えているブレンドです。両方とも、国産・北海道の精油である点も日本人としては、胸を張るものがあります。世界に誇る北海道アロマです。
見た目も、かつてほどの失敗作(特にマルセイユ9号と10号)ほどではないので、ま、いいかな。
ざぼん5号の評価、68点です。