父の誕生日プレゼントを買う

zabbon2007-01-05

今年最初の出勤日。
会社って、こんなに疲れるものだったっけ。
「辛ろうござんす。」
と前の席のおじさんにボヤいたところ、曰く、「目標設定が高すぎるからですよ。私のように、今日は、出勤時間に会社に来て、退社時間に帰る、と決めれば、すべきことは、もうやっちゃったことになりますよ。」と教えて下さいました。
なまじ、社長の年頭訓辞よりも、よほどためになる講話です。次回の休み明けはそうすることに決めました。
話は変わって、今日は父の誕生日。いくつになったんだったけ。忘れちゃいました。
ともかく、明日、お祝いも含めた会があるので、帰宅途中、「日本橋高島屋」にてお買い物。
やはり、ギフトは高島屋でしょう。 (←かといって、高島屋関係者ではありません)
それにしても!
こういうハイソなデパートに来て、ハイグレードなお財布やキーホルダーやおしゃれなシャツやセーターを見るのは非常に楽しいものの、贈り先様である父上のキャラクターを思うと、どうも違和感バリバリ、しっくりこないのであります。
本当は、チャックでしめる小銭入れのついた、いかにも庶民的かつ実用的なキーホルダーを探していたんだけど、そういうものって、なぜかデパートでは扱っていません。スーパーにならあるんだけどなぁ。ヴィトンのそういうのがあれば、たぶん、買っただろうなぁ。
いずれにしても、ここに居並ぶ、ブランドオーラをまとう品々と、父上の相性が合うとは、とてもじゃないけど思えません。どこかよそのダンディだったり、シルバーグレイ(ゴールデンヘッド傾向ではあるが)だったり、白皙の美老人なら話は別ですが…。 とにかく、シラフであげるには、zabbonファミリーの中では、非常に照れくさいのであります。
なので、自然な流れとして、品物のチョイスを「伊達と酔狂」路線に変更。
こう決めたら、心が軽くなりました。
結果、家で温かくすごせるように、とボリューム感のある部屋着を選びました。
どんなものかというと、ペリーヌ物語のビルフラン様が、暖炉のある部屋で着ていたガウンの袖をとって、裾を短くしたデザインです。ビルフラン様からカジュアルダウンしたとはいえ、やはり、日本家屋に不似合いなこと、この上ありません。
これは笑える。伊達や酔狂でしか選べません。
しかも、包みの無器用な大きさと迫力ときたら…! 非常に好ましいです。前奏曲としては最適です。
実を言うと、包んで下さった方が気にして「もう少しコンパクトに包み直します」と言ってくれたのですが、できあがったのを見た瞬間、「これだ!」と直感したので、敢えて、ていねいにお断りしたほどです。
これを見た時、どんな顔をするかな。
父に限らず、男ってものは、プレゼントをもらっても、さほど喜ばないもの。 (*但し、酒類は別。声が違う。お見通しなのである。)
でも、娘からの気持ちが嬉しいのも事実なので、精一杯、喜んだ表情を見せてくれるはず。
そんな、「ものより思い出」を地でいく父上の気持ちが、嬉しかったりもするのです。(かつ、板に付かないリアクションも密かな楽しみでもあります。これって、屈折愛かも)
なので、「『伊達と酔狂』部屋着」(←あら、名前までついちゃったわ)、待っててね。