お正月は餃子鍋

お正月のお料理といえば、おせちが相場です。
三段のお重に詰まって、彩りもきれいで、野菜やお肉等々の素材や栄養バランスもばっちり。
それはわかるんだけど…。
縁起物だし、食べると一年、いいことがありそう、というのも理解してるんだけど…。
ニッポンの伝統食なんだってことも、決して否定はしないんだけど…。
今ひとつ、気持ちが乗らないというか、ときめかないというか、どちらかといえば、温かいものの方が嬉しい季節だよなぁ、などと思うこともままあり。
なので、お正月三が日は、不謹慎を承知の上で、おせち料理華麗に スルー、わがままに「好きなもの&アルコール系」を、食卓に並べて新年を祝います。
その代表格がこの餃子鍋。
もうせん、中国では年越しに餃子鍋を家族で囲むのが習慣である、というのを知ってから、これをうちでも導入&継続。
そして、確か去年の夏もそんなことがありましたが、 暑いさなかですら、好きこのんで食すくらい、年に数度は食卓にご登場頂く人気メニューとして、君臨してます。
グツグツ音を立てているお鍋の中に、ツルツルシコシコの餃子がプックリと浮いて、これこそまさに新春のお鍋ではあるまいか。ちょっと顔を覗かせたチンゲンサイが、つややかに春を招き寄せており、まことに清々しい限り。
しかも、涙が出るくらい簡単。
中華ダシスープを鍋に作り、煮立ってきたら、餃子をザーッと放り込めば調理完了。
調味は各自のお皿の中で。ショウガやネギ、練りごまなんかがあれば、もう文句なし。
紹興酒などにもご同席賜れば、今年の幸せは約束されたようなものです。