ブリスベンの野鳥③ カササギフエガラス

zabbon2007-02-22

カラスという鳥は、あまりにも言われなき迫害を受けているような気がします。
特にそれを感じるのが、最近のBMWのコマーシャル。
どんなストーリーかというと、
お腹がすいたカラスがクルミを食べたくなったので、道を走る車に、カラを轢いて割ってもらおうと、道路にそのクルミを置きます。そこにやってきたBMW。わざとヒョイとよけてしまうのです。そして、車を運転する苦み走ったいい男。かわいそうなカラス相手に本気モードに「ざまあみろ」笑いを浮かべる
といった、大の大人が弱いものいじめをする内容です。
かつ、最近、自然との共生や、生きとし生けるものへの愛の大切さが広く認識されありますが、そうした流れを無視し逆らっている、という点において、情けなさすら感じるのでございます。
しかも、このCM、何がいいのか知りませんが、この1年ばかり、ずっと流し続けています。っていうことは、BMWを売りたがる人=カラスに無意味な意地悪をしたがる=それをカッコイイと思っている輩なのでは?と勘ぐってしまいたくなるというものです。
まあ、zabbonが、高級車・BMWを買って乗り回すことは、まずないでしょうが、ますます、これでなくなったのではないかと思います。
…ということで、例のごとく、前置きが長く、かつ、手厳しくなりましたが、手厳しいのは、zabbonが、このCMでのカラスに対する仕打ちを本気で怒っているからです。CMを見るたびに、日々、「なんてひどい!」と、ブラウン管に向かって、拳を振り上げておりまするところです、ハイ。
それにしても、愛すべきカラス達が、これほどまでに言われなき迫害を受けている、その理最大の理由は、全身、真っ黒だからに他ならないでしょう。
でも、真っ黒なカラス。
よくよく見ると、とてもかわいいものです。ピャーっと飛んできて、何かに止まる時に、スピードの制御ができず、つんのめったり、しっぽが開いたり、というところもかわいいですし、巣立ったばかりの子ガラスが、無意味にカァカァ鳴いている様など、まことにほほえましいものです。見ていて飽きません。
もし、カラスの身体のどこか一部が黒くなかったら、きっとカラスの扱われ方も変わったことと思いますが、それを具現化したカラス類が、ブリスベンにいました。
ほうら、白が混ざると、やっぱかわいい。
現地では、勝手に「ウシガラス」と呼んでいましたが、どうやら、カササギフエガラスという名前のカラスの仲間のようです。
オシャレなツートンカラー。人間のファッションの参考にすることもできそうな感じです。(いいかも)