ざぼん6号 シナモンハートマーブル

zabbon2007-03-11

以前、ハート型のモールドでシナモン石けんを作り、その使い心地がエスペシャリィだったことはすでに書きましたが、ざぼん6号は、このハートのコンフェティを使って作ったものです。
久しぶりに作ったデザイン石けんですし、せっかくのハートのコンフェティなので、どんなのを作ろうかなぁ、と考えましたが、やっぱ、マーブル模様の中にハートが浮かんでいるのがステキかなぁ、と思って、こういうのにしました。
材料は、いつも通りのマルセイユ1歩手前の配合です。
  ピュアオリーブ  400g(70%)
  ココナツオイ 100g(18%)
  パームオイル 60g(10%)
  シアバター 10g( 2%)
  苛性ソーダ 75g
  水 200g
  マーブル模様 シナモンパウダー

いろいろ興味深い油はあるのですが、この組み合わせが好きなので、保守的にいつもこれです。それに、人様に差し上げる時に「食用のオリーブオイルで作っているのよ」と説明すると、みんな、納得&安心&喜んで、もらって下さるから、というワケもあります。


ハートマーブルの作り方は、2通り考えました。
1つめは、「牛乳パックにマーブル石けんを作る→そこにハートコンフェを沈める」という作り方。
でも、これだと、コンフェをマーブル模様に沈めた後がクッキリと残りそうな気がしたので、2つめとして、「型の半分までマーブル模様の生地を入れて、そこにコンフェを置いてから残りの生地をかぶせる」というやり方も、あるかなぁ、としばし、思案。
要は、"コンフェを沈めた爪痕が残っちゃう"のと、"途中で断絶したマーブルができちゃう”のと「どちらを選ぶのかは自由だぁ〜!」という話です。
うーんうーんと、脂汗を流して考えた揚げ句、1つめのやり方を選ぶことにしました。やはり、マーブルは流れるような模様が命ではなかろうか、という方に賭けたわけです。
で、実際やってみて、型に流し込んでいる勢い溢れる生地を、途中で止めるなど絶対にムリ!ってことがわかりました。重力エネルギーに逆らうなんて、どだいムリな話なわけだったのです。
で、ハートコンフェです。
これを沈め混む時のコツは、おそらく、アルコールを全体に吹き付けることだと思います。taoさんの本に、「アルコールは石けん同士をくっつける働きがあります」とありました。なので、生地の中でグルグルかき混ぜることができず、しかも、ハート型のような周りの生地がくっつきにくい形をしたものは、こうした方がいいんじゃないかと思います。(でも、アルコールをかけないやり方を試してないので、どの程度有効かはわかりませんが…)
で、ともかく、コンフェの周りに気泡ができるようなことはなく、その辺りはOK。
そして、このハートコンフェ、牛乳パックよりも長さが短いのです。なので、不用意にカットすると、片側からハートが中途半端に透けてみえてしまったりして、かっこ悪くなります。
それを防止するためのアイディアがこれ。

ハートコンフェのおしりの辺りに、ポストイットで目印をつけておくのです。こうしておけば、米国FBI捜査官のような透視能力がなくても、その周辺を避けてカットすることができます。我ながらグッドアイディアです。

しかし、できあがったものを見て絶句。こんなはずでは…
やっぱ、マーブルとコンフェの組み合わせは、難しかったかなぁ。
何が難しかったかというと、マーブル石けんの場合、コンフェのやり直しがきかない、という点に尽きると思います。 ふりかえってみるに、これがプレッシャーとなり、マーブルの撹拌が足らなかった模様。 マーブル度合いが足りない茶色マーブルは、白と黒のコントラストが強く出て不気味チックになってしまうのです。ホーンテッドマンションのトイレにでも、置いといてもらおうかな…(しくしく)
こうなってしまったのは、技術力の有無ではなく、メンタル面での弱さ故、と言えましょう。しかも、白い部分にはバニラオイル(製菓用)入れ込む計画だったのに、それも忘れてしまってました。どうやら、すっかり及び腰&腰が引けてしまっていたよう。これは、少しばかり、滝に打たれて精神修行をする必要がありそうです…。
ということで、採点としては55点相当ですが、難易度の高さを加味して60点、といったところです。