でっかいあざみ

zabbon2007-07-10

昔、とあるクッキングスクールに通っていたことがありました。 
その時に、生まれて初めてであった食材が、アーティチョークの瓶詰めだったのですが、それが何か、ということについて、先生の説明を聞いても分かりませんし、聞けば聞くほど、謎は深まるばかりです。
アーティチョークって、お花のつぼみなのよ。あざみの仲間って言われています。」 (まず、ここからわかりません)

「そうね、味はタケノコに似ていますよ。」タケノコと似た成分がどうしてお花にあるの?)
「沸騰したお湯でグラグラ1時間ほどゆでてから、冷やして、花びらのところを剥いていくと、中においしいところがあるの。身がちょっとついた花びらのところがあるけど、それは、歯でしごいて食べるとおいしいのよ。」 (???)
だって、あざみといえば、アカツメクサをふたまわりくらい大きくしたお花です。 決して、そんなに大きなお花ではありません。なのに、グラグラと1時間も茹でたら溶けてなくなってしまいます。なのにそれをチマチマと剥くと食べるところが出てきて、しかも、花びらの根元に残ったタケノコ様の身の部分も歯でしごいて食べられるだなんて、いくら説明を聞いても、にわかに理解しがたいものです。
瓶詰めのアーティチョークを食べてみると、本当にタケノコ味がしますし、食感は百合根のよう。 先生の説明に間違いはありませんが、何かこう、のど元に何かがひっかかっている感じ。
つまり、何が意味不明だったのかというと、結局のところ、アーティチョークが「お花」だ、ということと、そのアーティチョークなるお花の全体スケールが全く想像できなかたところにあったわけです。
で、後日、正体が判明。
この大きなあざみがアーティチョークのお花です。チョウセンアザミともいいます。 写真奥のまだ咲いていないつぼみが、まさにアーティチョークです。 咲いているお花の大きさは、ゆうに手のひらの大きさがあります。 
ふむふむ、これならグラグラと1時間茹であげても、溶けて消えたりしなさそう。 味がタケノコに似ているのも、何となく腑に落ちます。 
なるほど〜。わかったぁ。
こんなにでっかいあざみだったんだ。 花も大きくなると、お腹にたまる食材になるもんなんだ、とつくづく感心したのであります。