心と体のバランスって、何?

最近、「心と体のバランス」が云々、っていう言い回しが流行ってます。 ちょっと体調を崩して長期休養とることになりました、なんていう芸能人が出てくると、あまたのコメンテーターがもっともらしい顔つきで「心と体のバランスを崩してしまったんですね。」などと言っている、あの言い方です。賛同者も多いし。
でも、この言葉の意味って何なんだろうって、ふと考えてしまいました。 「心と体のバランス?」 うーん、なんかこう、なんというか…イメージだけが先走っているような感触があるような。
テレビで使われている場合も、コメンテーターの誰1人として実感を伴って使っている言葉ではなく、すでに常套句化してしまっているような響きがあるように聞こえるのはzabbonだけ? 特に、コーナーの最後のしめくくりで使われることも多いから、ますます以て、中身のない上っ面だけに聞こえてしまう、というのは言い過ぎ?
なので、zabbonなりに考えてみました。
実感を伴って理解できるのは、「体調が悪いと、どう頑張っても機嫌が悪くなる」、もしくは「機嫌が悪いのが続くと体調不良になる」っていうこと。 例えば、頭痛がしている時に神経使う細かい事務作業は「したくない」し(←肉体的にできないわけではないってとこがポイント)、"この野郎〜"などと思うことが続くと、夜中に目が覚めて眠れなくなったり、不整脈もどきになった、などという経験もあります。 こんなふうに、心と体は相互に影響を与え合っていることが、体験的にわかっているつもり。
そうそう、同じ言葉をそれぞれの領域の専門家が言っているのを聞いた時には、あまり違和感を感じません。
つまり穿った見方、TVなんかであまりにも軽〜く言われちゃっていることが、zabbonなりにひっかかるみたい。軽めの芸能人が「ああ、心と体のバランスって崩れやすいですからね」などとうそぶいてるのを聞くと、「あなた、本当にそれがどんなことだか、実感として分かってるの? 放送作家が書いたお手元の台本に書いてあるから、言ってるだけなんじゃないの?」ってツッコミを入れたくなっちゃうだけってことかも。
このセリフって、言葉としては簡単だから、誰でも言えちゃうんだけど、実は、相応の知識やバックボーンがなければ、発している人の品格(←この言葉も同じ香りが…)を落としちゃうキケンな言葉なんだなぁ、ってことに気がつきました。(合ってるかどうかは、わかりませんが。)