ピンクの蘭に「パーソナル温室」を作る

zabbon2007-10-09

もうせん、ピンクの花を咲かせた蘭が、その後もがんばり、新しい葉っぱと根っこを生やしてきました。今年のあの酷暑が、弱っていた蘭にとっては起死回生の恩恵となったようで、おニューの葉っぱをツヤツヤさせています。
いっときは、そのまま永のお別れとなるかと思っていたヒトが、こうも見事に黄泉の国の入り口から生還してきたとなると、なんとしても守り通したい、という気持ちに駆られるものです。 通常、拙宅の植物たちをエコひいきはしないことにしていますが、こうなってくると、他の植物よりも手厚く面倒を見てやりたいと思えるのは、全く自然な人情であろうと思われます。
だから作りました。「パーソナル温室」(命名 by zabbon)。
針金ハンガーを利用したパーソナル温室は、この「コチョウラン」という、そのまんまのタイトルの本に載っていました。 それによれば、
「少しでも暖かい場所に置くのが、冬越し成功の秘訣です。最低温度15℃いかになると、花芽も葉の成長も停滞するので、最低温度15℃がちかくなってきたら、ビニール袋をかぶせて保護します。 保温の効果だけでなく、湿度の維持もでき、株の傷みは少なくなります。」とあります。 
今年は、最低気温15℃になるのが早そうなので、早速取りかかります。 でも、「コチョウラン」には、作り方が書いてなかったので、材料とできあがり結果を見比べながら、推測しながらテキトーに作ったのが冒頭の写真。我ながら力作。
しかし、家族に見せたところ、「プチプチのシートだと日光が遮ぎられちゃって光合成できなくなっちゃうよ。透明なビニールを使わなくっちゃ。」と鋭い指摘が。 そっか。保温のことばかり気にしていたからプチプチシートにしたんだけど(たまたま程よい大きさのが手に入ったという安直な理由もありますが)、そうだよなぁ、肝心かなめの日光が遮られちゃぁ、元も子もないので今度、やりなおそうと思います。
ところで、春先、花を咲かせ始めていた白い方のコチョウランですが、今年は、張り切って7つも8つも、つぼみをつけたせいか疲れてしまったんでしょう。 ある日突然、「もはやこれまで。」と、花を咲かすのをやめてしまった、という後日談があります。 その時の蘭、つぼみはもちろん、葉っぱもシワシワの満身創痍状態で、今後に対する危うささえありましたが、おかげさまで、今は、ピンピンと元気です。
それにしても、約束の栄光を目前にしての勇気ある撤退。見事なものです。花の背中から学ばせてもらいました。

コチョウラン (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)

コチョウラン (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)