お湯の中で咲くお茶のお花 

年末に行った香港のお茶屋さんでお茶を買ったら、お茶の葉っぱをギュッと丸めたようなお茶を、おまけに頂きました。 
こういう丸まったお茶は、これまでも見たことや使ったことがありますが、それらは1回分を使いやすくまとめただけのことであって、それはそれで何と便利なんだろう、と感心していました。 だって、使う時に、必要な分量を量るのって面倒くさいんだもの。 
zabbonが面倒くさいと思うようなことは、他の人も面倒だと思うものだし、そういうことってたいてい、誰かしら何かしらいいアイディアを思いついていて、解決しているものが世の中なんだと、何かこう、大きなことに気がついたような気分にさせられたものでした。
で、この度頂いたお茶も、そういう利便性のみ追求したお茶なのかと思っていたら、ちがいました。
お湯の中に、ポンと入れたら、これまでのはバラバラになり、フツーのお茶と同じように散らばっていただけなのに、これはまるで、お花のつぼみが開くようにゆっくりと開いてきて…



あらまぁ!きれいなお花が咲きました!
白い花がアーチを開き、赤い花が彩りを添えて、お茶の葉っぱでできたバスケットの中におさまっています。 かわいくておめでたくって、まるで、お正月が二度来たような福々しさです。 新春福福。
後で見てみたら、白いお花はビーズのように糸で連ねられており、下の方で、全体がギュッと束ねられていました。赤いお花の正体は、ジックリ眺めても不明でしたが、なんとなくお茶と同じ素材のようにも見えました。
でも、お湯の中でお花を咲かせるための工夫と手間ひまがかかっていて、すごいです。 便利なだけじゃなかったんです。 飲んじゃえば味は一緒なのに、 「こういう風にしたら使いやすいだけなく、きれいで楽しい」って考えて作ったんですから、すごいです。 やっぱ、面倒くさがりよりも、面倒くさがりを乗り越える方が、得るものは多いのかも知れません。(が、わかっていても、何かにつけてできないんだな、これがまた。)
それにしても、今週一週間はしんどかったぁ! お正月休みでなまくらになった体で臨む仕事は、心底疲れるものなのであ〜る。 しかも、寒いのである。気を抜くとギックリ腰になったり風邪を引いたり(←我がグループのGおじさま、Iさんの今週の実話)、ろくなことはないのであ〜る。 
そんな地獄のウィークデーをなんとか乗り越え、暖かい部屋でお湯の中で咲くお茶の花を眺めながら、まったり過ごす土曜の午後は、なんとも至福のひとときなのであります。