お茶話もうひとつ 〜八宝茶〜

昨日、お湯の中に咲くお茶のお花の話を書きましたので、香港のお茶の話をもう一つ。横浜中華街でも買い求めたこともある八宝茶です。 
お茶のお店に入った時に、それらしきものが見あたらなかったので、お店の人に筆談で「八宝茶はありませんか?」と質問して、出してもらったお茶です。 香港では漢字を使うので、話し言葉で伝えることができなくても、紙とペンがあれば意志を伝えることができるのが、便利でありがたいものです。
お茶の中身をカップに出したところです。 中身は、緑茶、氷砂糖、芝麻、葡萄干、菊の花、枸杞、紅棗、龍眼です。 だいたいどれが何なのかわかりますが、しかし、クコの実とナツメの実の区別が今ひとつ、怪しいところです。
左のカップは氷砂糖を上にして入れており、右のカップはその逆です。 どっちがどうちがうのか、試すために、違う風に入れたのですが、お湯を入れた後、かき混ぜるので、あまり関係がありません。


お湯を入れて、しばらくすると、具材がプカプカ浮かんできます。
昨日のお茶の中のお花もきれいでしたが、これもまた、白い菊の花、赤いクコの実とナツメの実、茶色い龍眼が彩りよく浮かんでいて、いかにもきれいでおめでたいお茶です。 
にわか仕込みのネット知識によると、この八宝茶は、中国西北のシルクロード地方の回族に起源を持つんだそうです。 しかも、見た目がきれいなだけではなく、中に入っている具材のほとんどが漢方薬材となるもので、美容にもいいとか。
目で見て楽しんで、甘くて香ばしいお茶を美味しく頂いて、飲んだ後の中身まで食べて楽しんで、しかもきれいになれるとは、一挙両得ならぬ、一挙十得(←zabbon造語)と言えましょう。