クロツラヘラサギの保護に安堵

今月初めに見つかった、くちばしに釣り糸が絡まり衰弱していた沖縄のクロツラヘラサギが、今日、無事に保護されたそうで、本当にホッとしました。ニュースソース等々によると、
助けたのは環境省那覇自然環境事務所(かの山階鳥類研究所環境省の委託を受けていたとか)で、クロツラヘラサギご本人は動物病院で釣り糸を除去してもらったそうです。 衰弱が心配されていた通り、本来2キロの体重が、半分以下の800グラムまでに強制ダイエットさせられていた状況だったんだそうで危ういところでした。 それにしても、標準体重の人間がこんなにウェイトを落としたら、ほとんどの人は、立ったり歩いたりなどできないでしょうが、野生のパワーは違うようです。
捕まえた時の状況が、「干潟近くのマングローブ林に入ったところを、5人もの人間が囲い込み、やっとのことで手で捕獲した」とのことです。しかも、その前には、ロケットネットやら投網やらで追いかけ回した揚げ句の捕獲だというから、翻って、当のクロツラヘラサギの立場を考えると、その体力は想像を絶するスゴイものだと感心。 
しかし、鳥にとっては、捕まったら何をされるか分かったもんじゃないから、それもまた当然のこと。 きっと、ものすごい怖い思いをして、死力を振り絞り、命からがら1日逃げ回り続けたんだろうと思うので、鳥の心中察すると余りあります。
なので、こういう時こそ、よくTVに出てくる、動物とテレパシーで会話ができるという能力がある人が、ひと肌脱ぐべきではないかと思われます。 彼らに、「クロツラヘラサギさん、助けてあげるからこっちにおいで。」などと交渉人の役割を果たしてもらえたら、鳥も人間も、よりハッピーになれるのになぁ。 
特殊能力はこういうところにこそ役立たせて然るべき、と思うので、今後はそういう方向で、環境省も特殊能力保持者も双方、真剣に考えてもらいたいものです。