植物観察に出かける 2008年バージョン

zabbon2008-05-05

今ひとつ、すっきりしないお天気が続く今年度の5月連休後半。 分厚い雲の帯が日本列島を通過中、なんだとか。そういえば、去年はカラリと晴れ上がって、日差しがひときわ明るくて眩しかったっけ。 
けど、毎年出かける植物観察、お天気が悪いからといって出かけないわけはありません。 なんせ、世の中、お花がいっぱい咲いています。 うちのベランダの朱色のゼラニウムもいっぱい咲き、しかも、いっぱいつぼみを持っています。
だから、今年も出かけました。(去年の植物観察日記はこちらです。) まずはジャスミン
左の満開の光景、実は去年の写真。そして、下が、今年の写真。 日の光を浴びて、ほんのりとピンク色をした白い小さい花々が満開です。 とてもきれい。
けれど、今年はあんまり咲いていなかったので、ひとかたまりのお花をクローズアップさせました。 
満開までもう少し…、といった感じの遅れ気味のご様子です。
地球温暖化と動植物の各活動早期化傾向の関連性がまことしやかに囁かれる昨今、ある種、ジャスミンのKYなキモの太さに感服です。 風評や世論に流されない自らの強さを持つことの大切さを、今年のジャスミンから教わりました。
これは、西洋シャクヤク。 シャクヤクといえば、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、女性の美しさを褒めそやす常套句に登場するので有名ですが、そういうほめ言葉を言われたことがないzabbonは、芍薬がどんな花だか即座に想起することができません。 けど、この西洋シャクナゲ。 「zabbonさん、西洋シャクナゲみたいね」などと誰かに言ってもらえたら、さぞかし嬉しいのではないかと思いました。
そして、これは、キーウィフルーツの棚です。キーウィフルーツは、キーウィという鳥に似ているから、そう名付けられと聞いています。もし、このnamed afterが逆方向でしたら、鳥の方が「キーウィバード」と呼ばれているに違いありません。
で、キーウィフルーツには、殿方の木とご婦人の木とがあり、両方、植えないと実がならないんだそうです。言わば、恋愛体質かつドラマチック好きな植物なんでしょうが、しかし、自然界での厳しい生存競争の中で、自己完結できないまどろっこしさにイラっとくることもしばしば、ではないかと思われます。
この棚のキーウィ達のどちらの木がどちらかなのかは、わかりませんが、今、お花が満開です。 テッセン(クレマチス)にちょっと似た感じの形をして、薄い黄色のラブリーなお花なのですが、いかんせん、緑の葉陰では、黄色は映えません。企画倒れです。(←こういう悪口は本人に聞こえるところでは言ってはいけません。)  そういえば、キーウィの実には、緑のものと黄色いものとの2種類がありますが、こういう事実から推測すると、おそらくこの植物、緑と黄色が好きなのに違いありません。 一貫した主張やブレのない好みの方向性等々、この植物からも、学ぶべきことが少なくはないと思われます。
他にも、いろいろな植物に会いました。 けど、お天気があまりよくなかったので、去年のように生き生きした姿を撮ることができなくって残念。 
季節は、春夏秋冬、1年365日を小分けにしながら、きっちり順繰りに巡り来るのですが、その様相は、毎年全く同じ、というわけではないんだなぁ、って、ざぼんを書くようになってから、気がつくことが多くなりました。(だって、記録や明白な証拠が残っているんだもの、そりゃ気づくようになるわい)  何かを失っていたり、何かを得ていたり、誰かがいなくなっていたり、誰かがそばにいてくれたり。 この5月も気候も咲いている花々もほとんど同じだけど、去年とはどこかが違う。 過ごしてきた時間、今現在、そして、これから過ごしゆく時間を思って、なんとなく悲しいような寂しいような気持ちになるなどという、季節にも、キャラクターにも「らしくない」感傷に浸ってしまいました。 たぶん、5月なのに曇り空だったからだと思います。