ラベンダー・キャスティール

前に作ったカモミール・キャスティールの具合があまりにもよかったので、自分でもどんどん使い、人にもどんどんあげてたら、ハッと気がついたら在庫切れが迫っていることに気がつきました。そこで、しばらく静観していたラベンダーのドライハーブで作ったインフューズドオイルを使って、キャスティール石けんを作りました。ひと月前のことでした。
材料はこんな感じです。前のカモミール・キャスティールはバター類を入れましたが、今回は、敢えて基本に戻る、ということで、極めて簡単です。
オリーブオイル100% (油の8%のドライハーブで、約2ヶ月漬け込みました。この期間が適正かどうかは不明)
水35%、添加香料なし  気温23℃/湿度50% 型入れ時温度38℃(たぶん)
  作成日:2008年4月22日

これが、ラベンダーのドライハーブのインフューズドオイルです。 例のインフューズドオイル絞り器は未購入のため、別の方法で実行しました。なぜなら、家族が油絞りのためのアイディアを思いつき、それを試したからです。でも、それは大して役に立たなかったので、今日の記述は割愛します。 なんでもいいですが、いい加減、あのすばらしいインフューズドオイル絞り器を買わせてもらいたいものです。 今週末には絶対買おう!思い立ったが吉日。
そして、ねぼけたことを…、と思われる方も多かろうと思いますが、ラベンダーのインフューズドオイルに関しては、大変残念に思ったことがございます。 
それは何かというというと「色」です。 ラベンダーのオイルであるからには、←こんな色かと思いきや、なんとまぁ、緑色。 これでは、お茶とかと変わりません。 ドライハーブの蕾はラベンダー色でしたが、葉っぱの部分は緑色。きっと、ラベンダー色の部分が、緑色に食われてしまったんだと思います。葉緑素は強し。 しかも、苛性ソーダと一緒にしたら、黄色っぽくなってしまったのも何やら、キツネにつままれた気分。 
ともかく、ラベンダーで石けんを作っても、ラベンダー色にならないものであることを発見しました。
そして、できあがったのがこれ。
今回の一番の計算違いは、形だったかもしれません。 今回、アクリルモールドの小さいのを新たに購入し、それを使ったのですが、新しい型だとサランラップがアクリルにピッタリくっついてしまうものらしく、お皿の部分と本体の部分をはがす時に、お皿にくっついたままのラップが、せっかく固まった石けんもズズィッと持って行ってしまい、石けんの形を崩してしまいました。
なので、アクリルモールドで作ったとは思えない風合い・芸風な石けんができあがってしまいました。 一緒に買った、もう1つのアクリルモールドの方も、使う前にコーティングを落とさんばかりにゴシゴシ洗ったにも関わらず、同様の症状を示したので、たぶん新品さ加減が原因だと思います。 被害を防ぐには、最初にラップを張っておくのがいいのかも。 …が、よくわかりません。未解決課題です。 こればかりは、思わぬ伏兵にやられた感じです。 困ったものです。 
そうそう、水分35%も水大杉だったかも。 キャスティールは30%でいいことを忘れてました。
けど、香りはすばらしいです。 精油のラベンダーの香りではなく、いかにもインフューズドオイルなやわらかな淡い香りです。 型出し直後はオリーブオイルの香りばかりで、ガッカリ二重奏でしたが、しかし、ひと月経った最近、誠に見事な変身を遂げ(←但し、香り分野のみ) 、ラベンダーの香りのみ残ってくれました。 これで顔を洗うと、フクフクとした泡と自然なままの素朴で軽やかな香りに包まれて、ものすごーく幸せな気分に浸れるんだな、これが。 形は悪くても、一番のねらい所は外してなかったので、いろいろありましたが、まぁ、ヨシとすることにします。