カレー使い回しの術

先日の日記に書いた通り、zabbon宅の日曜日の晩ごはんはカレーライスでした。 
よそ様のお宅ではどうされているか詳細は不明ですが、zabbon宅では、ひとたびカレーライスを作ると、翌日も翌々日も、それがなくなるまでカレーが続く、という慣習がございます。 ごくたまに、他の物を食べたくなってしまい、残りを冷凍し、後日の楽しみにするということもありますが、たいていは、2日目にはエビフライやコロッケをのせ、3日目にはカレーシチューにして…、という具合に、お鍋の底が見えるまで飽きることなく、カレーを続かせます。
そして、今回のカレーは、こんな風に変化させて頂きました。
2日目は、関西風カレーです。
このネーミングは、zabbonの独断と偏見に負うところが少なくありません。 その昔、「関西の方はカレーに生玉子をかけて食べるんだよ。」という話を聞いたことにインスパイアされたことによる命名です。
実際、身の回りに、そういうおじさまがいらっしゃいました。 社員食堂のカレー(285円)に、生玉子(60円)をトロリとのせたのを運んでいる姿は、「これぞ関西オーラ」を放っており、そのまっすぐな姿勢に憧れすら抱いたものでした。
そんな思い出を振り返りつつ食した、生まれて初めての生玉子のせカレーライス。 これがまたいける。
熱々のカレーとごはんに温められた玉子の白身と黄身が、全体をまったりとまろやかに包み込んでいます。 そして、黄味のところは、まさにカルボナーラ。 讃岐うどん釜玉や、玉子かけご飯が好きな御仁であれば、これもまた、好きな物コレクションに加えてもよろしいのではないかと。
3日目は、ほうとうカレーうどん。今日の晩ごはんです。
「この蒸し暑さの中、何故に冬の定番メニューなのか。しかも、何を好き好んでのほうとうなのか?」 という問いかけがあったとしたら、「そこにカレーがあったからさ。」としか答えざるを得ません。 
何を隠そう、この趣向を実現させたのはzabbonではなく、家族の方でした。 そういえば、昨夜から「残ったカレーは、うどんを入れて食べようね」などと、言っていたっけ。 
日常のやりとりの中、家族の言葉は軽く受け流してしまう場面が、多々あると思いますが、しかし、その裏には、全く思いがけない真摯な情熱が込められていることもある、ということを、本日はあらためて学びました。