帰ってきた黄色いカーディガン

気温が高くなるにつれて冷房がきつくなり、職場の気温は下がっていくのが夏模様。 外気温35℃の日々に、寒いほどの空間にいられるのは、一件、極楽贅沢に見えますが、そうでもありません。この気温差に打ち勝たねば、健やかな秋は獲得できないのです。 行き帰りはノースリーブでもいいくらいなのに、職場に居続けると、上着は必須、生足はご法度、正直ツライ(涙)
なので、本日も、カーディガンを小脇に抱え、出勤途中、ちゃんと持っていたのは覚えていましたが、会社についたら、なくなっていました。
あらまぁ、大変。 レモンイエローのニットカーディガン。
本日の寒さのしのぎ方もさることながら、数少ないちゃんとした服なのに、なくなっちゃったのがショック。 そう、このカーディガン、一応、見た目はおしゃれ。 本日、着用していたラインがきれいな木綿のフレアスカートとセットアップになっていて、ちょっとしたお食事会にも着て行けそうなのに。 セットアップじゃなくなってしもうた…。
とにかく探しに行かねば。
…ということで、お昼休みに、駅からの道を逆に辿って、きょろきょろと探しました。途中のビルの受付にも、届いていないか聞いてみました。 最後に、自分の職場が入っているビルの守衛さんにも「黄色いカーディガン、届いていませんでしたか?」と、聞きました。 そしたら、「詰め所に届いているかも知れないから、行ってみて下さい」って言われたので、お礼を言って、行ってみたけど、やっぱりありませんでした。 ガッカリしつつ、念のため紛失届を提出して、トボトボ戻ってきました。
その数時間後、職場の廊下を歩いていたら、あれ?どこかで見た顔…と思った方と出会いました。 そしたら、その方、「黄色いカーディガン、みつかりましたか?」と声をかけてきました。 その方は先ほどの守衛さんでした。 たった、あれだけの会話でzabbonのことと、用件まで覚えていてくれていたとは…! カーディガンのことは忘れて感激しました。 
それに、ここでもう一度、会うのも、なんだか珍しい…。
それから15分後、電話がかかってきました。出てみると、その守衛さんでした。「黄色いカーディガンですが、先ほど、そちらのフロアのキャビネの上に、それらしきものがあるのを見ましたが、もしかしたら、zabbonさんのではないですか?」とのこと。 
飛び上がって、その場所に行ってみると、おお!まさしく捜索中のzabbonの黄色いカーディガン! たぶん、エレベータホールあたりで気づかず落としたのを、誰かが、拾って置いておいてくれたんだと思います。 ただ、そこは、いつものzabbonの通り道ではなかったので、見つけられなかったのです。
早速、お礼の電話をかけたところ、守衛さんは、「そうだろうと思ったので、紛失届でzabbonさんの連絡先を見て、お知らせしました」と、説明してくれました。
いろんな人が、そのカーディガンを見ただろうけど、落とし主を知っている人は、その守衛さんしかいなかったはず。 そして、もしかしたら、カーディガンを見つける直前に(おそらくう、zabbonに会った後に、カーディガンを見つけたんだと思われます。) zabbonと廊下でバッタリ会うことがなかったら、(失礼な推測かも知れませんが、)黄色いカーディガンを見ても「ピン!」とこなかったかもしれません。
いろいろな出来事が重なって、めでたく戻ってきてくれた黄色いカーディガン。 拾ってくれた方にも、そして、何より、気配りして下さった守衛さんに大感謝! 黄色いカーディガンを「お帰りなさい!」って出迎えてあげられたのも、あなたのおかげです。 
ありがとうございました! 大事に末永く、この服を着させて頂きます☆