ざぼん43号&44号(ホワイト&ブラック)

メンソールクリスタル入りのスースー石けんのイメージといえば、やはり。 そう、ブラック以外ありえません(←独りよがりな決めつけ。) なので、それまで、ざぼん37号から42号と5種類の色物石けんを作ってきましたが、そろそろ御大登場。ボスキャラの出番です。
黒い素材といえば、かの憧れの竹炭。これを使いこなせるようになれば、もう一人前。どこに出ても引け目を感じる必要はなくなります。 (←これもまた独りよがりな決めつけ。)
そして、黒い素材を使った、←こういうデザインの石けんを作る計画を立てました。ひとつは、真っ黒い石けんと、青と黒の3色マーブルです。

メンソールは10%〜!、と意気込むくらいの気合いの入れようでしたが、いかなる場合も、行き過ぎは禁物。グッと堪えて、いつもの7%にとどめ、材料をこんな風に揃えました。 アーモンドオイルがなくなってしまったので、加えてないのが寂しい…。そして、そのせいか、他のスースー石けんに比べて柔らかい気がします。
 オリーブ(38%)、ごま油(30%)、ココナツ(19%)、パーム(12%)、アーモンド(なし)、シアバター(2%)
 色)竹炭
 香)ローズマリー、ラベンダー、メンソールクリスタル(油に対して7%)
   鹸化率90% 水分35% 型入れ時石けん生地温度45℃  室温26℃/湿度60% 雨   2008年5月31日作成

この日の日記にも書きましたが、鍋いっぱいの石けん生地です。 そりゃそうです。 本日のレシピには、コンフェがないんですから。 シリコンモールドは、ひとつ作るのに約1000gの石けん生地が必要ですが、これを2本作ろうとした自分の業の恐ろしさに身がすくみました。 
でも、石けん作りに必要なのは、何と言っても勇気。 悪(=自ら招いた禍の種)と断固として向き合い、自責と悔悛の念を断ち切り、解決に向けて全身全霊で取り組むことです。
なのに尚、闘うzabbonに更なる厄禍は襲いかかります。 そう、例の「早すぎるトレース」現象。 ブレンダーで2回撹拌したら、ゆるやかなトレースとなり、あとはあっという間。 みるみる結晶化していくのがわかるくらいの速度で固まっていきます。 はじめは、分離したのかと思ったくらい。
だから、↑のような三色マーブルやら何やら、悠長なことをやっているヒマはありません。 へたすれば、真っ黒に作り上げるはずの石けんだって、マーブルになってしまいかねません。余儀なく作戦変更。すなわち勇気ある撤退が必要なことも、時としてあるものです。 とにかく、三色マーブルはあきらめ、まずは、何もしてない白い石けんを一本、アクリルモールドに仕込みます。
その後、残った生地に竹炭を放り込み、グルグルかき混ぜます。 本当は恐かったんですけど、「ええい、ままよ」と、ブレンダーも数秒、使用。 そうすると、目の前の白い生地が真っ黒い生地に変身しました。そして、ドロドロドロ〜と、これもまたアクリルモールドに仕込みます。 途中、気泡が入りましたので、しつこくトントンして、仕込み終わった図が↑これ。

そして、できあがったのがこれです。

 【ざぼん43号】               【ざぼん44号】
  


白いざぼん43号は、何の変哲もない、石けんを作り始めの頃の初々しさ(?)を思い出させるようなのができました。 しかしそれ故、高貴でピュアな雰囲気をまとわせた品格の高い石けんとなったのではないでしょうか。 (いや、そんなにいいもんではない。)
そして、黒いざぼん44号は、闇夜のカラスのように真っ黒で、恒星を拒否する宇宙空間のように漆黒で、…のはずだったのですが、白い模様がところどころにございます。けれど、これは、コンフェではありません。 しかし、そういうもんだと思ってみれば、そういうもん(どんなもんだ?)に見えてきます。 あと、黒は指紋が目立つ、という欠点があるのも発見。それ故、zabbon的には難しい相手でした。
白いのも黒いのも、特に模様もコンフェもない石けんなので、手作りハンコを押します。ブナの木で彫ったら、固くてエライこと難儀したハンコですが、zabbon所有の唯一のハンコです。固いだけあって、欠けたりすることもありません。(すごい) パフィンを彫りました。けど、オバケというヒトもいます。

で、ハンコが押してないところを上にして、白いのと黒いのとで、ツーショット写真をとりました。 なんだか、これはカッコイイ。 
使い心地は、少しトロトロと柔らかめ。 でも、お湯でふやかすと即席シャンプーにもなるので、かえって好都合。もちろん、メンソールクリスタル7%の威力は健在です。 お風呂場で寒い寒いと震えてしまいます。 が、お風呂上がり、しばらく経つと、魔法が消えるように、涼しさも消えてしまうのが、うらさみしい。
白も黒も、ビジュアル的にクールなので、涼しく感じるような気がします。




【おまけ】
「竹炭黒々石けん」のラベルです。
黒だと、包装紙が何色でも似合ってかっこよくできあがるのが、ほくほく嬉しいおまけでした。