朝摘みバジル2008年夏

zabbon2008-08-20

昨年、隣の部の友人がくれた朝摘みバジルで、木綿豆腐でモッツァレラチーズとトマトとバジルのなにがし様のものを作りましたが、「今年もまた大漁豊作なのよ。」、とのことで、とてもたくさん分けて下さいました。 持ってきてくれた袋をのぞき込むと、根本近くから、一刀両断、バッサリと切り落とされたバジルのひと株が豪華絢爛に、そこに佇んでいました。 このバジルは、彼女が玉子のパッケージを植木鉢にしてタネから育てた箱入りバジルです。 
それが冬を越して、今年の春にまた芽を出し、スクスクと成長し、朝摘みとして、こんなにたくさんzabbonの元にやってきました。 そのおいしさはすでに熟知していますし、しかも、それが山ほどとは、滅多にお目にかかれる幸運ではありません。
さて、これをどう活かすか?
早速、ネットで検索。「鶏肉のバジル炒めご飯」というのを見つけました。タイの人たちがお昼ごはんによく食べる代表的な一品なんだそうです。これを作ろう、ということになりました。 バジルなのに、イタリアンではなく、タイ料理となりました。考えてみれば、こんなにたくさんのバジルを使うこの料理って、ものすごい贅沢。金額換算したら…、などと、すぐに考えるこすからいクセは直した方がいい、と自らを戒めます。
で、残念なことに、この料理に必要な青い唐辛子が手に入りませんでした。 いちおう、オサレスーパーとされるスーパーに行ったんですけど、シシトウならある、京都の青唐辛子ならある、ピーマンもある、オクラもある、パプリカもある。でも、何度、目を皿のようにして、野菜売り場をなめるようにして眺めても、青唐辛子は見つかりません そんなもん、そこいらにおいてあってもおかしくないのに、ないもんだなぁ。シシトウを辛いの狙いで買っちゃおうか、などとも思いましたが、空くじに当たる可能性の方が高いのでやめました。
結局、台所にあったあり合わせの調味料を使うことにしいました。 普通の赤唐辛子とチリソースとダークソースが主に使ったものです。その他、塩・コショウ、しょう油等々、タイのイメージを損なわないよう、味を見い見い、炒めました。 でも、豆板醤や甜麺醤、ラー油はちがう、と思ったので、避けました。
この料理って、材料を揃えたら、驚くほど早く出来上がるんだそうですが、本来はそういうもんなんだろうと思います。 ある意味、見よう見まね料理とは、時間がかかるものです。
そして、できあがったものを、タイ米にかけ、その上にトロトロ目玉焼きをぽってりと乗せました。この料理は、そういうもののようです。 ナシ・ゴーレンみたい。
結果、見た感じは目玉焼きが主役の料理のように見えますが、その実、目立たなくなってしまったバジルがトップスター、という料理が、この「鶏肉のバジル炒めご飯」です。 バジルを山ほど入れただけあって、バジルの風味がたっぷりで、ものすごくおいしかったです。 それに炒めたバジルって、生とは全くの別物。 これまで出会ったことがない味と香りの発見にも感動しました。 生でも、生をすりつぶしてジェノバソースにしても、炒めても、どう料理してもおいしい、そんなバジルにzabbonはなりたい。