飾り棚と地震と風と、葛湯(抹茶味)の週末

zabbon2009-02-01

朝から嵐のような強風が吹きまくった日曜日。 強風が断続的に吹きまくり、建物がブルブル震えるほどの冬の嵐。 これまでだったらビルが震えることくらい、全く以て、何ともないことなんだけど、とても素敵な新しい飾り棚が、昨日、ようやく届き、そして居間に鎮座させたzabbon宅にとっては、わずかな震えも振動も心配の素。 中のグラスが倒れたらどうしよう、ましてや、グラスも棚のガラスもみんな割れてしまったらどうしよう…などと、際限なく心配。 ずっと欲しかったものを手にするって、本当に嬉しくてすばらしいんだけど、同時にそれを失うことへの不安や心配っていう余計なものも、一緒に抱え込んでしまうものです。 ああ、人生のジレンマ。 
でも、「あまりにも風が強くてビルが揺れるから、飾り棚や中身が倒れたりしないかとものすごく心配だったよ。」と、朝、起きてきた時に家族に話してみたら、「いや?揺れていたのは、風じゃなくて地震だったみたいだよ。」とのこと。 なので、「tenki.jp」というHPで調べてみたら、朝の7時頃に茨城県沖を震源地とする地震がおきてて、この辺りは震度2くらいの揺れ具合だったとか。 日曜の朝7時では、地震か強風による揺れか、判別がつかなくてもいたしかたあるまい。
こういう寒い日は、葛湯を作りたくなります。 思い起こせば、幼少の時分、母が時々作ってくれたけど、その頃はコーンスターチを原料とするカタクリ粉なるもので作ること多数。 「本当はお値段も高い葛粉という粉を使って作るのよ」などと世の中の真実を娘に語り伝えようとする、母の律儀な誠実さが懐かしくおかしい。
そして今日は本物の葛粉。 100gくらいで500円くらいもするお値段の高さは、まさに嗜好品の領域。 これを、まず、お水と抹茶と一緒に泡立て器でかきまぜて、網じゃくしなどで漉します。 その後、お鍋に移して、ガスを点火。じっくりと加熱しつつ、お砂糖と少しの塩(←これはおしること同じ原理にて)、そして、スペシャルオプションとして、韓国のゆず茶を入れてかき混ぜ続けると、だんだんと火が通ってきて、「くっ」っていう感じの抵抗を示す液体になってきます。 葛粉に火が通ったかな?と思った頃合いで、完成。 ちょっと手間がかかるけど、ふーふー冷ましながら食べると、体がじんわりと温まってきて幸せ。 抹茶の香りって、包みこまれるような安心感がありますし、ゆず茶のさわやかな酸味が元気の源。 
ベランダにはひよどりとすずめが遊びに来てるし、空は青いし日の光は白く眩しいし、晩ごはんの材料はもう準備してあるし、飾り棚の中ではたくさんのグラス達が光をまとって輝いているし、「これぞ幸せっていうんだろうなぁ…」などと、先週、会社を3日も休むようなカゼ(←インフルではない。ここでも流行にのれない哀しさ)をひき、ようやく平穏な日常生活を取り戻せたzabbonは、心底から思いました。