無理が通れば道理が引っ込む話

日本の電車の長いタイプの座席は、たいがいが7人掛けです。でも、先日、8人で座りました。
帰り道。電車に乗ったら、少し広めに1つ席が空いていましたので座りました。なぜ少し広めだったのか、というと、その空いた席の隣に女性が3人いたのですが、話に夢中になっていて、左右の二人が少し腰を浮かせて横座りになっていたため、その分、スペースが空いていたわけです。
なので、zabbonが座ったところは、1.5人分の広さがあり、「これはゆうゆうと座れるなぁ、通勤電車のグリーン車だ」などと喜んでいた矢先、後からやってきた細身の女の人が、その0.5人分のところに、すっと座ってきたから、びっくり。「え〜、ここに座れるの?あらまぁ、座っちゃった。」
zabbonのお尻は大きいので、そのままでいるわけにもいかず、わっせわっせと席を詰めたら、座席と座席の境目の出っ張りがお尻の真下に来て、座り心地の悪いこと。グリーン車のはずが、バスの補助席になってしまいました。でも、お互いに譲り合うことはとても大切なことです。
で、1.5人分のところに腰掛けたzabbonとその方の2人は、肩をすくめ、それぞれ本を読んだり、携帯を眺めたり、都会風にお互いに無関心を装いつつ、ひっそりとそのまま過ごし、そして同じ駅で降りたのでした。
で、降りる間際、ふと思いついて、振り返って長座席に座っていた人数を確認したら8人でした。世の中、なせばなるものです。