熱帯夜をしのぐためのツール

梅雨明けからこっち、毎朝、ぴかーっと広がる青空とみんみんじーじーの蝉の声が「本日の猛暑」を約束し、絶望的な気分になったものでした。
しかし、今朝は違いました。曇り空がなんと優しいこと。ああ、久々に人間らしい気持ちを取り戻したような気がします。何やら、南の空に生まれた台風が涼しさの源だそうです。が、それはそれで災難。夏は災難のレパートリーが豊富です。
で、猛暑ですが、クーラーだけが対・猛暑戦に有効なツールとは限りません。今年、重宝したのがこれ。
竹のシーツ。
かっこつけて、床に腹ばいになり、接写モードで撮影したため、最初に説明しないと不可解な物体にしか見えませんが、これら一片一片が竹で、それらが丈夫なビニール様のひもで、一枚の布状に編み上げられたものです。
結構、重たいですし、嵩張ります。
昨年、騙されたつもりで買ったものの、冷夏だったのでしまい込んでおいたのを思いだし、すがるような気持ちで引っ張り出して使ってみたのです。
そしたら、これがひんやりして、まぁ気持ちのよいこと。夜中に燃えさかる足の裏すら穏やかに冷やします(が、正直なところ、さすがにそれには限界はありますが)。「体感温度が3℃違います」との謳い文句は間違っていません。同時期に流行り、その後、国民生活センターから「効果なし」と一刀両断された、”なんとやらシート”とは一線を画す逸品です。
でも、これ、ひとつだけ欠点があります。長時間仰向けで寝ていると、尾てい骨が痛くなるのです。先日、9時間睡眠の日があり、目覚めた際、ぐっすり眠った満足感と尾てい骨の慣れない痛みを感じました。
最初は、腰痛の延長線上の症状で、「すわっ、整体か。」かと思ったのですが、どうやら仰向けに寝続けたことが原因だったようです。一日中、痛くて、このままどうにかなってしまうかと思ったのですが、その晩、尾てい骨が当たるところにタオルを敷いて寝たら、しっかり解決。
今日もまた、竹シーツにお世話になっています。