あずき染めのシャツ

ドミノ倒しのコマになったんじゃないかと思えるなハードな一週間がようやく終わり、嬉しいことに明日から三連休。これぞご褒美。zabbonにしては珍しく、この上なく一生懸命働いた後のお休みは、同じくこの上なく嬉しいのです。
ところで、小豆とお萩の話の続きです。
小豆を茹でると煮汁がでます。濃い紫と茶色の混ざったような色の液で、いわゆる廃棄物なので、いつもはためらいなく捨ててしまうのですが、この度は、これを使って白いシャツを染めてみました。
このシャツ、そんなに古くないのに白いから汚れが目立っていたのです。そんなに何度も着たわけではないのに、襟もとがなんとなく気になってきていて、最近、疎遠になっていました。けど、衣服としてはまだまだ着られるから、捨ててしまうのはもったいない…。
だったら、染めちゃえ。小豆の茹で汁も手に入るし、いい色に染まるというし、…つまり、どんな色に染まるか知らないままにチャレンジしちゃった大胆さ。それに、これまでハンカチしか染めたことがなかったので、シャツのスケールに対する予備知識もありません。けど、とにかく女は度胸。決めたら直進。
そして、こういうのができあがりました。
案外いい色なできあがり。単なる茶色ではなく、なんとなく薄桃色の要素もあって、和風ピンクベージュという感じ。染めムラもほとんどなく、初めからこの色だったみたいな仕上がりです。ま、ホントのことを云えば、襟のところが少しばかり、小さくボツボツと染めムラがあるんですが、zabbon的には気になりません。それに、懸案の襟もとの汚れも見えなくなりました。
何より、これまで、このシャツに対しては、ほぼスルー状態だったのに、今はもう溺愛状態。きれいな色に染まったことと、自分で新しい命を吹き込んだことで、お気に入りの一着になったのです。この心理的変化には、自分でもびっくり。
手作りのものって、こういうマジックが潜んでいるもんなんだなぁ、と新たなる発見をした気分になりました。