ニッポンのエネルギーと未来を考える

そしてあれから「電気が足らない」という重大な危機に、この世の中、直面しています。おおざっぱに言えば、これまでの最大使用量の8割程度しか電力を供給できず、それを超えると、予告なしに、一斉に広域停電になるんだそうです。よく自宅でも、バチン!という音と共に家中、真っ暗闇になって慌てることがありますが、それが都道府県をまたがるレベルで起こるんだそうです。くわばらくわばら。
で、それを避けるために計画停電を行っているのですが、これがまさしく鬼門。空洞化したと言われて久しくても、ニッポンの製造業が持つ工場はまだ国内のあちこちにあります。その工場の活動(特に連続稼働)の妨げになるからモノが満足に作れない。作れないから売ることができない。売り買いができないから、お金が世の中に回らない。お金が回らないから復興が遅れるばかりか、日本経済自体が衰退の危機に直面している、というワケです。非常にヤバいのであります。zabbonですらわかります。
とにかく電気の節約を。
計画停電とは名ばかりの「『無』計画停電」を避けるために、痛みを分け合いながら節電しよう、という動きが産業界で始まりつつあります。これまで、エコだの環境だのの言葉をキーワードに仕立て上げ、マーケティングよろしく蔓延させ、その「気分」に浸ってきた国ですが、ここにきて、本気でそれに取り組まなければならなくなったのです。お尻に火がつくとはこのことです。カチカチ山でも構いません。
けど、見渡せば、これまでいかに貴重な電力をムダに使ってきたことか。駅構内の明かりは今の状態で十分だし、デパートの過剰な照明はバカバカしかったし、コンビニの看板だって自分で光る必要はないもの。社名の入ったネオンサインも、無粋だからいらない。他にももっともっとありそうです。
こういうのを全部、断舎離して(←最近、このワードを使うことが多いかも)、今の発電所だけでまかなえる世の中に変えていければいいんじゃないかなあぁ、と思います。それに、こういう背に腹は代えられない事情があれば、技術革新も無理やりにでも進めざるを得ないだろうし。
そうすれば、いつだったか、世界に向けて「CO2削減25%!」と豪語してしまった輩がいましたが、それもホントにしていける絶好の機会と、前向きに考えることもできましょう。
とはいえ、本当に大変なのはこれから。3月11日の前には、もう戻せないものを、どうより良いものに変えていけるか…。
負けるな、ニッポン!(自分にもちゃんと言ってるよ)