500円玉貯金開始

先月の今くらいの時期のこと。電車に乗っていたら、「稼ぐ人はなぜ長財布を使うのか」というミステリアスなタイトルの本の宣伝が、ガラスの戸袋のところに貼ってあるのが目につきました。
このタイトル、ハッキリ言ってウソ、と思いました。だって、zabbonは長財布を使っていますが、決して、「稼ぐ人」などではないからです。いやしかし、だからこそ逆説的に、こういった本を読んでみれば、何か新しい発見や学びを得られるかもしれません。しかも、そのポスターに書いてある読者の感想がそそるそそる。「いっきに読みました」「5回も読みました」などなど。…今思えば、単にアドバタイヂングに絡め取られてしまっただけと言えましょう。
とにかく、買って読んだら、なるほど〜。っていうことがいっぱい。ここで書いてしまうと、これから読もうとしている人に悪いのでやめときますが、要は、お金を家族同然に大事に扱いましょう、ということです。つまり、朝起きたら、お財布を開けて「おはよう」と声をかけ、名前を呼んで点呼をとり、夕方には全員揃って家に帰れるように1日を過ごしましょう、そして、もし500円玉があったら、それを貯金箱に入れると苦労しないで自然にお金が貯まりますよ。このようにお金を大切にして上手におつきあいすることで、一度出て行ったお金も、今度はお友達を連れて帰ってくるようになるのです、というようなことが全部書いてあるわけではなく、しかし、500円玉貯金のことは書いてありましたので、早速取り組んでみました。
貯金箱はなかったのですが、わざわざ買うのはもったいないので、ピーターラビットのついたかわいいビンがあったので、それを使用に及びました。キューピーマヨネーズが入ってました。チューブよりおいしいマヨでした。ビンは1回洗っただけだとマヨネーズくさいので、煮沸して匂いを飛ばしました。
ガラス瓶なので、お金を入れた時にガラスがうるさそうなので、底のところにコットンを敷きました。そして、本来なら、フタに細長い穴をあけて、そこからお金を入れるように仕込んでこそ、貯金箱を名乗れるわけなのですが、面倒な仕事は増やさないのが主義なので、開け閉めするたびにアナログにフタをくるくる回しています。
1週間くらいで2500円、つまり5枚くらい貯まりました。成果が見えると嬉しくなるのが人の常。お買い物のたびに500円玉がおつりに来るようにお金を払うので、なんだか、お札が減るのが早いような気がしないでもありませんが、きっと気のせいでしょう。そして、いつの日か、このビンがいっぱいになるその時に、何を買おうか、日々刻々と胸をときめかして暮らしています。
稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?