黒い母ねこと白い子どもねこ

おおらかな光景。
近所のマンションの玄関の広いところで、黒い母ねこが白い子ねこにお乳を飲ませていました。黒い母ねこは、スレンダーでまだお若い方のよう。
黒ねこ好きとしては、ねこ撫で声で、ねこっかわいがりしたい、もろにタイプなねこです。
この黒いお母さま、今回のご出産では、白いこの子がひとつだけ、1人っ子として生まれてきたのでしょうが、さぞかし驚かれたことと思われます。
まさか、黒い自分から白い子どもが生まれようとは。「あたしがお腹を痛めて産んだ子じゃない。」
でも、このかわいがりよう。白だの黒だの、そんなこと、どうでもいいみたいです。ゆったりと幸せそうに、黒い自分とはうらはらな白い我が子にお乳をくれてました。
それにしても、不思議です。なんで闇夜のカラスのように真っ黒なねこから、白いのが生まれるんだろう。生まれてくる途中で色が混ざってグレーになりました、っていうことになりそうなものですが、子ねこの方は、きっぱり真っ白、純白です。
この辺りは親子といえども相互いに踏み込み得ぬ、神秘の領域にちがいありません。
ねこはまこと、不思議な生き物ぞ。