桃の食べ方

近所のスーパーで、一個147円のももをみつけました。おぉ!お買い得品とばかりに手に取ってみると、若干、行き過ぎてる感。一般人ならここでたじろぎ撤退となるところですが、おいしいものを鵜の目鷹の目で、日夜、狙い定めているスーパーのスナイパーであるところのzabbonはそうは問屋が卸しません。
これはうまいはず、と直感があたかも天啓よろしく稲妻の如く閃きます。特に、この茶色く変色した皮の下を避けたその周辺には大物が潜んでいるはず。
だから、そう言って家族を説得、買い求めるにいたりました。147円、zabbonの直感だけを頼りに打った博打です。さて、この桃、うまいだろうか。
その夜、きれいに洗って冷蔵庫で冷やしておいた桃を頂く時が、やって参りました。
そこで、家族が言います。「桃は、皮をむかないで、そのまま切って食べるのがおいしんだって。」と。
なぬ?皮をむかない?だいじょうなのか?と、疑惑が湧きましたが、皮をむく手間暇がなくなる上に、これまでよりおいしく味わえるのであれば、やってみる価値はあります。で、やってみました。

あらま、お皿に乗せるまでが、とても簡単!
しかも、見た目、桃色の皮が映えて、これはキレイ!
そして、肝心のお味は…うん、素晴らしい!
どこがどうかというと、皮の下の甘いところを余すところなく、味わうことができるのです。
じゃがいもでもかぼちゃでもなんでも、くだものや野菜の一番おいしいところは皮の下だということを聞きますが、その通りだと思いました。もちろん皮自体も、プツンという歯応えがとても小気味よく、皮そのものの味だって果実の味わいを邪魔しません。
147円の博打に勝っただけでなく、おいしい食べ方まで発見しました。
そう言えば、お肉だって皮の下には脂身があって、そこが一番おいしいし、だから、トンポーローなる料理は皮付きだし、北京ダックに至っては、皮しか食べないじゃない?
だから、うちでは桃は皮をむかないで食すことになりました。