勉学の成果(2) お酢リンス

知人や友人に手作り石けんをあげると、「この石けんで、顔とか髪とかも洗っていいの?」という質問が少なからず寄せられます。
最初は、今ひとつ自信がなかったので、(←ってゆーことは、zabbonさんは、大切な知人・友人の皆様をモルモットになさっていたんですかぁ??)「たぶん、大丈夫だと思う…よ」などと答えていましたが、今は、「どこでもOK。お気に召すまま。」と答えています。
でも、ほんの2ヶ月ほど前は、例えば、妹に、(全く悪意はなかったのですが、結果的に)うそを教えていました。
やはり、同じ質問を受けた時に、何も知らなかったこともあり、
「髪の毛もおそらく基本的にOKだよ。」 (←言い回しがいかにも自信なさげで怪しげ。) と返答。
すると
「洗った後のリンスはどうするの?」って聞かれたので、
「たぶん、市販のリンスでいいんじゃない?アジエンスとか、椿とか、あるじゃん。私もそうしているよ。」と答えました。目を合わせての会話ではなかったです。「…ふーん」と妹。
……ゴメン!これって、大間違いでした。
実際、自分でも市販のリンスを使ってて、変だなぁ、おかしいなぁ、でも、ま、こんなもんかと思っていたくらいなのです。知らないと言うことは恐ろしいことです。
手作り石けんのシャンプーで使うリンスの正解は、なんと「お酢」なのです。
お酢をリンスにするのは、前田京子さんの「お風呂の愉しみ」にあっただけではなく、それを自分でやってみて、確信を得たので、ここにお詫びと反省方々、zabbon流のやりかたを公表します。(*注:このやり方で、しっくりこなくても責任は負いかねます)
まず、お酢ですが、100円ショップで売っているレベルの穀物醸造酢でOKです。1回の使用量は、おちょこ2〜3杯。そう言われても、zabbon宅のおちょこは大きいので、最初は判断に迷いましたが、小さめのでいいみたいです。
これに、瓶に入れて、その後、適当に10滴ぐらい好きなアロマオイルを入れて、ガシャガシャ振ってできあがりです。夏は、3滴もミントオイルをいれると、強烈なブリーズ効果を得られますので、頭シャッキリです。(更に、本にはグリセリンを入れるようありますが、なかったので省きました。)
このお酢リンスを、洗面器に底から5ミリくらいに張ったお湯の中に入れて、髪に馴染ませます。洗面器を2つ使って、何回かかけるとまんべんなく髪に行き渡ります。
お酢はケチってはいけないらしいですが、どうやら濃度がポイントのようなので、zabbonは、こうやって少なめのお湯で、濃さを確保しています(単にケチなだけなんだと思います?)。
このままお風呂から出ると、やはり部屋がお酢臭くなってしまうので、洗面器に残っているお酢リンスを一気に薄め、髪に残っている石けん成分を洗い流す気持ちで、最初と同じ要領で、ざあざあ髪にかけます。更にその後、普通にシャワーで洗い流します。このシャワーで、お酢臭さがかなり軽減します。また、この程度のお湯なら、髪に残ったアロマオイルや石けんのグリセリンは残る気がします。
このお酢リンスを使うと、石けんで洗ったばかりのギスギスしていたの髪が、シュ〜っと音を立てるかのような勢いで、落ち着いたのでびっくりしました。乾かしてからは、フワフワツルツルの手触りになったので二度びっくり。市販のリンスとは(科学的にも)別物なんだと合点。
あと、手作り石けんで洗った髪ならでは、のツヤも出てきたような気がします。「透明ツヤスタイル」がウリのマシェリと同じくらいです。そりゃぁそうです。キャスティール石けんで洗ったんですから。
あと、好きな香りを楽しめるのもメリット。ラベンダーの香りに、ガラにもなくウットリ。それに、手持ちのアロマ同士の相性や自分の好きな組み合わせを、手軽に実験できるのもメリット。今後は、シャネルNo19などの香水や、ケーキ用のバニラオイルなんかでも、試してみようかと思っています。失敗しても、1日限りですし、見つけた香りは石けんに応用できます。
なので、手作り石けんシャンプーには、「お酢なんです。
こういう、かつての常識では「あり得ない」組み合わせ。でも、これが事実なんです。
今後、お金に余裕があったら、紀伊国屋とかで、高級品の舶来物のくだもの酢なども使ってみようかと。「フランボワーズがお気に入り」と前田さんは記述していますが、まだ、そこまでの勇気が出ていないzabbonです。