キャスティール2号

zabbon2006-09-11

ピュアオリーブオイルで作ったキャスティール1号が、一昨日、型出し&カッティングの作業工程に移りましたが、その傍らで、今度は、バージンエクストラオリーブオイルで、キャスティール2号を手がけました。
本当は、マルセイユ石けんにしてもよかったのですが、やはり、ピュアとバージンエクストラとの、それぞれの石けんになった時の違いも確認する必要もあったので、もう一度、キャスティールです。そして、2個目だから2号です。
これが、その話題のバージンエクストラオリーブオイルを温めているところ。
この前のピュアオリーブオイルに比べて、若干 黄色みが強く、少し濁りがあるように感じますが、その分、いかにも食べ物という感じがします。当たり前ですが、温めていると、食欲をそそるいい香りも立ち上ってきます。このまま、料理に使ってしまいたいくらい。
手作り石けんは、体にも地球にも優しいからいい、などと言われますが、それより何より、その本質は、贅沢品に他ならないと思います。自分で作るから安価ですが、売ってるマルセイユ石けんは1個700円!しますし、何より、その材料のオリーブオイルは食品です。人間が食べるためのものなんです。それは、ほかの油も一緒です。油の生産者さんにお詫び&お礼のココロです。そして、こんなのを自分で作れるって、すごい楽しくて幸せなことだな、と思います。
前田さんの本でも、食品を使って作る贅沢な石けんだから、油の加熱は湯煎でするように、と書いてありました。確かに、いくらトロ火でも、炎の先は700℃もあるから、直火はよくなさそうだし、それに、25〜26℃の物質を40℃にするだけのことに、何やら大げさなことをしている気もしてきたので、zabbonもこの秋から、油の加熱は「鍋で直火」をやめて、「タライで湯煎」に切り変えました。
でも、湯煎もなかなか要領がつかめません。
キャスティール1号の時は、沸騰したお湯で湯煎したところ、温まりすぎて50℃近くになってしまい、保冷剤に助っ人を頼まざるを得なくなってしまいました。温まるのはゆっくりなんだけど、止めたい温度で止まりません。タライから出しても温度の上昇の仕方にも慣性の法則みたいのがあるかのように、上がり続けるのです。これには困りました。
今回は、その教訓を生かして60℃のお湯で温めたら、なかなか温度が上がらなくて、台所で踊りを踊るヒマができてしまいました。でも、狙った温度でピタリと止めることができました。とはいえ、もう少しスピードがほしいので、次を作る時は、70℃+少し早めのタライからの引き上げ、でやってみようと思っています。
物理とか科学とかをしっかり勉強した人なら、油本体と熱媒体に使う水の必要量や熱伝導などから、何℃のお湯を何リットル沸かせばいい、なんてことを算出できるんだろうけど、zabbonには、とてもできたものではないので、地道に経験値を積み重ねていくしかありません。
まあ、経験・カン・根性の3Kです。これで乗り越えます。でも、これから気温も湿度もどんどん下がってくるし、環境変化への順応も言葉で言うほど、カンタンではありません。